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世界遺産バスで新高岡から相倉合掌集落へ~路線の様子と、車窓からの景色の狙い目

富山県南砺市の五箇山地方に、相倉合掌造り集落があります。
同じ五箇山の菅沼集落および、岐阜県の白川郷とともに、平成7年に世界遺産登録されました。

こんな風情の場所です。
相倉眺望
雪の降る山深い地域なので、昔は冬になると陸の孤島だとか、ひどい年は二階から出入りするとか、そんな感じだったそうです。降雪量は年々減っていますが、今でも雪に埋もれる瞬間はあります。
観光参考:五箇山彩歳 富山観光ナビ

この相倉集落へ行くには、北陸新幹線で新高岡 → 世界遺産バスに乗り換え、というのが分かりやすいと思います。(首都圏目線?)
私は、もと地元民(相倉そのものではないけど)で、新高岡駅~相倉辺りまでの道のりを、しばしば世界遺産バスに乗っています。その目線で、世界遺産バスに乗った経験を書いてみます。
(雪の時期の写真と、雪のない時期の写真が混じっていてちぐはぐですが、イメージが膨らむと思って許してくだされ)

新高岡駅から相倉口バス停までは、1000円ぽっきり。1時間ほどで着きます。

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新高岡駅で、新幹線から乗り換え

世界遺産バスは、新高岡駅では4番乗り場から発車します。
改札口を出て左手の扉の外に、小さいバスターミナルがあります。待合所の右側が、4番乗り場です。
新高岡バスのりば
乗り場には、世界遺産バスの全路線図が貼ってあるので、時間があれば、降りる前後の停留所をチェックしておくと良いでしょう。

新幹線からの接続は、10分ほどで充分間に合います。
キレイに10分でつながる新幹線もありますが、タイミングによってはけっこう接続が悪いです。事前に調べておくと良いです。

接続しない新幹線だと1時間とか待つので、待つくらいなら城端線の電車に乗って、城端駅からバスに乗っても良いかも。城端始発のバスは、最近増便しています。

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最新の時刻はこちら→・加越能バス株式会社 世界遺産バスのページ(スクロールすると時刻表や路線地図があります)

【昔は1日3本だった】
高岡駅・新高岡駅からの世界遺産バスは、1日5本。城端駅からは1日6~9本。都会人から見たら少ないかもしれませんが、これでも昔より増えて便利になったのです。
世界遺産登録から10年ほどは、普通の路線バスで1日3本だったと記憶しています。その後、タイトルが変わりながら、だんだん本数も増えました。

バス乗車~城端へ

でっかい観光バスが来ます。最初は驚きました。
バス到着
高岡駅と新高岡駅では、主に観光客が乗ってきます。
乗る時に整理券を取って、料金は後払いです。

便によっては、運転手さんのほかにアテンダントさんが乗っておられ、どこで降りるか事前に聞き取ってくれます。ここに行きたいんだけどって訊ねると、どこそこのバス停ねって教えてもくれます。これがあれば、降車ボタンを押さなくていいので楽ちんです。
高岡~新高岡で満席になっちゃうようなら、バスをもう一台出して、全員きっちり運んでくれるそうです。(地元民情報)

追記:実際に、繁忙時期の新高岡で、2台目っぽい空のバスが来たことがありました。
また、五箇山の山道を走っているとき、「対向側のバス停に何人くらい待っているか」を、運転手さんが無線で話していたこともあります。
細かくやりくりしてくださっているようです。

 

新高岡を出ると、車内では城端(じょうはな)の紹介に続いて麦屋節の放送が流れ、雰囲気を出してくれます。

【麦屋節の余談】
平家の落人が歌い踊って生まれたといわれる民謡で、城端と五箇山に伝わっています。バスで流れる麦屋節はベーシックなものですが、地域によって微妙な節回しの違いや、踊りの違いがあるようです。文句入りとか、長麦屋節とか、形式の違うのもあります。また、踊りで女性も笠を持つのは、城端ならではです。(五箇山では男性だけ)

高岡から高速道路に乗り(このため全員着席してシートベルト必須なんですね)、福光インターから城端駅へ向かいます。

遠巻きに山、近景には田んぼや畑が広がったりします。
世界遺産バスの車窓から
車体によっては、窓が紫外線カットになっていて、写真の色合いがおかしくなりがちです。カメラの設定を補正するなら今のうちです。

城端駅

30分ほどの乗車で、城端駅に着きます。
城端駅
城端駅では主に地元民が乗ってきて、一緒に山へ向かいます。
城端線の到着が遅れると、バスは接続を待ったりします。

また、城端駅ではトイレ休憩があります。思えば毎回あった気がします、終点まで長いですから。運転手さんも休憩に出て行かれます。
「休憩です」とのアナウンスは、されたりされなかったりですが、5分くらいは時間があるので、用があれば行ってくると良いです。(運転手さんか同行者に声をかけてから行きましょう!)

関連記事 城端曳山祭がある時の、世界遺産バスの迂回ルート

【城端発着の世界遺産バスもあります】城端発着の便は、普通の路線バスです。(高速に乗らないので) それでも地域紹介は流れるので、世界遺産バスの雰囲気が出ています。

山へ向かいます

城端駅を出ると、城端の街並みを通り過ぎて、山道へ入っていきます。(山道といっても国道ですが。304号線です)

大鋸屋(おがや)バス停を過ぎ、本格的に山道に入ったあたりで、こんどは五箇山の紹介と、こきりこ節の放送が流れます。

こきりこって何↓

五箇山民謡「こきりこ節」を、歌詞中心に語ります
日本最古の民謡「こきりこ節」について紹介します。音楽の教科書に載ったりもしてるので、知っている方は多いのではないでしょうか。 2017年6月・・・

そろそろいい景色が!

行きのバス(五箇山方面)では、最初は左が山側、右が谷側になります。

右側の窓際に乗ると、向かいの山まで見通しが良くて楽しいです。うしろを振り返ると、となみ野の散居村が見渡せる瞬間もあります。散居村は、小学校の社会の教科書に載っていたものですが、今はどうなのでしょう?

左側は、最初は山が近すぎて、写真は撮りにくいかも。

長いトンネルを抜けるとそこは

左側は、国道を登っていって、五箇山トンネル(長いです、3072m)を抜けた先でシャッターチャンスが来ます。谷に架かった梨谷大橋を通る際、左の窓からかなりの絶景が見えます。

雪だとこんな感じ。山が近くて高いうえに、谷は狭く深いので、見ごたえがあります。(写真では谷が良くわからないですね(汗)
梨谷の山
緑でも紅葉でも映えますよ。

五箇山トンネルを出た瞬間に絶景が向かってきますから、トンネルの中でカメラを出して身構えておきましょう。
ちなみにこの場所、右側にはたいらスキー場が見えます。冬場は混み具合が気になります。(地元目線)

もうひとつトンネルを抜けます

橋を渡り、次の梨谷トンネル(短いです)を抜けると、五箇山・平地区の景色が広がります。
最初は右側、深いカーブをひとつ曲がった後は左側に、山が良く見渡せます。

梨谷トンネルを抜けて、バス停みっつめが相倉口です。
バス停付近。
相倉口バス停
到着するバス停には、こんな待合所があります。中にコインロッカーもあります。
相倉口バス停待合所
ここから相倉集落まで、歩いて10分ほどです。行ってらっしゃい!

天気が悪いときは・・・

あいにくの天気だったら、ふもとと山の気候の違いを意識してみると、面白いかもしれません。ふもとと山で雪の量が違う、田んぼの育ち具合や緑の濃さが違う、トンネルのあっちとこっちで天気が違う、などなど。

分かりやすいのは、ふもとは雨~みぞれ、五箇山トンネルを抜けたら吹雪、梨谷トンネルを抜けたら落ち着いた雪、てな感じです。山の天気は変わりやすいのです。
雨が降って煙っていたり、霧がかかっている山も綺麗なものです。

車内での停留所の案内は

自動放送で、停留所の案内が流れます。また、運転席の上の辺りにモニター画面があって、そこにも案内が出ます。
モニターには、さっき過ぎた停留所と、次に停まる停留所と、その次、の三つが表示されます。
停留所案内

心配ならば、乗る時に運転手さんに声をかけておくと良いです。
もっとも、相倉口では大抵観光客の方が下りるので、そんなに心配はないと思います。

追記:車体によっては、次の停留所が表示されるだけの、簡易なモニターでした。(繁忙時期だったので、予備の車体かと想像します)

帰りの景色は?

梨谷大橋での絶景を見られなかったなら右側、そうでなければ左側に乗りましょう。

左側に乗ると、梨谷大橋を過ぎて五箇山トンネル(長い方のトンネル)を抜け、国道を降りていく途中で、となみ野の散居村が良く見渡せます。(荒天の場合はゴメンナサイですが)
もっとも、散居村は遠いし、すぐに木がかぶるので、写真におさめるのは大変かもしれません。自分の目でよく見てくださいませ。

まとめ:世界遺産バスで良い景色を見るには

道の左右どちら側にも見どころがある!
というわけで、行きに右側に乗ったら帰りも右側、左なら左、と思っていれば、見逃しがなくて良いと思います。時々後ろも振り返ってみましょう。
あと、トンネルでは出口に備えて、カメラを出して身構えておくと良いです。必要あれば、窓ガラスの色の補正をするのも忘れずに。

景色だけの話じゃなかった気がしますが、いちばん印象に残るのは景色かなあと思いますので、こんな所でおしまいです。

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