レオナルド×ミケランジェロ展の感想~巨匠の頭の中を覗いてみよう

ダ・ヴィンチのネタ帳や、ミケランジェロのアイデアスケッチの試行錯誤が見られて、二人の巨匠の頭の中を覗いてきた気分になれました。面白かったです!
美術館の看板

あと、アルチンボルド展と脳内で関連付いちゃって離れないので、そこも少し意識しています。アルチンボルドから素描に興味を持たなければ、来なかったかもしれない展覧会でした。

ちなみにアルチンボルドから見て、レオナルドはひい爺さん~爺さん、ミケランジェロは爺さん~父ちゃんほどの年齢です。(それぞれ75歳/52歳年上。↓の記事で調べたのを元に)

【天才対決】レオナルド×ミケランジェロ展の紹介【会期終了】
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素描を見た感触の違い

レオナルドの素描は、こねまわす、計算している感じ。
つるっとした完璧さで仕上げようとする印象です。
あとハイライトが好きなんだなと。

ミケランジェロの素描は、パッと見で掴む、サラッとした線で描く・あるいは刻む感じ。
力強いです。
ダイナミックな動きが上手いです。

二人、ほんま違います。
でも「素描は大事!!」ってことだけは共通です。(これはすべての芸術家に共通か)
 

あと、二人の素描をかわるがわる見ていると、バランスの取れた自然な素描が当たり前のような錯覚に陥ります。でも、たまに「追随者」とかの作品があると、本家より若干バランスが崩れていたりします。
やっぱり巨匠の作はすごい・・・!

人体や人の顔についての研究

二人とも、解剖学を通して、筋肉や骨格を正確に描く勉強をしています。

顔については、レオナルドが強いこだわり・興味を持っていました。
顔の比率の黄金比を計算したり、観相学(顔つきと性格に関連があることを突き詰めていく学問)に興味を持って、色々と書き残しています。
顔のパーツの配置を細かに計算した書きつけも展示されていますが、細かすぎて呆れるほどです。オーディオガイドでも、顔に興味がありすぎて周囲を呆れさせていたエピソードが聞けました。

顔をパターン化したり、バランスを計算する思考は、今の漫画やアニメにも通じると思いました。

アイデアスケッチやネタ帳の数々(これは恥ずかしい!?)

素描によっては、紙の裏に別のポーズが描いてあったりして、アイデアを試行錯誤する過程が見えるようでした。
描いた人の頭の中を覗いている気分になります。

覗かれる側にしてみたら、これは恥ずかしい! とも思いました。
誰かさんは素描や習作を全部燃やした、ってエピソードも聞いたことがありますが(誰か忘れた・・・)、気持ちが分かります。

レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿

膨大な手稿の中から、一部が展示されていました。

手稿って要するにネタ帳です。これまた恥ずかしい気が。
手稿にしろ素描にしろ、堂々と公開したレオナルドは、よほど目立ちたがりか自信家か、やっぱ変人か? と勘繰ってしまいます。
(公開したがるってのはブログ書きも同じかしら)

現存する手稿は8,000ページ、これは全体の半分程度かと言われているそうです。さすがレオナルド、あふれかえって止まらない頭の中・・・! 書き込みの細かさにも圧倒されます。

また、レオナルドの手稿は、基本的に鏡文字で書かれています。
これは変人の産物なだけじゃなくて、左利きだから紙や手が汚れないように、右→左へ書いたのかな。と、今回の展示を見ていて勝手に納得しました。だからって、平気で鏡文字を書くのはやっぱり変人の発想だ、とも思いますが。(←褒めてるつもり、というか感心しています)

ミケランジェロの手紙からは人間性が見えた

ダ・ヴィンチの手稿と対比して、ミケランジェロの手紙が展示されており、こちらは人間的なあたたかみが感じられてほっこりしました。
甥っ子や親しい貴族の人なんかとやり取りした手紙です。

他にも、素描の裏側に弟子らしきのが落書きしてたりと、ミケランジェロの人柄が見えるような展示品がありました。
人柄の面でも、二人は好対照だったのかも、と思わされました。

アルチンボルドとも比べて見た

アルチンボルド展でも感じましたが、天才的な仕事も地道に色々積み上げた結果だという、裏側や思考過程が見えて面白かったです!

あと、レオナルド×ミケランジェロ展では、「戦争の影響で作品作りが頓挫して・・・」というエピソードも解説されていました。これと比べると、アルチンボルドの境遇は平和だったんだなあ、と再認識しました。
 

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会場の様子や混み具合

レオナルド×ミケランジェロ展の会場・レンガ造りの三菱一号館美術館は、『三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したもの』だそうです。(美術館公式サイトより)
美術館外観
建物自体の雰囲気も楽しめました。

★床が板張りのため、人によっては靴音が気になるかもしれません。底の柔らかい靴で行けば、耳にさわらなくて良いです。
展示室は絨毯を敷いてある部屋もありますが、施工上敷けない部屋もあるそうです。

★公式HPにも書いてありますが、なかなか寒いです。
会場内ではストールの貸出をしていました。展示エリアの入り口と、途中にも一か所、貸し出し場所がありました。他人と使い回しが気になるなら、持参すると良いです。

★展示の合間に、でかいパネルを記念撮影できる小部屋がありました。
また、途中の渡り廊下から、緑がもりもりの中庭も見えます。カメラはロッカーに預けず持って行くと良いかもしれません。(ただし展示作品自体は撮影禁止なので注意)
中庭から見た美術館↓
三菱一号館美術館:中庭から

★平日の昼過ぎに行きましたが、意外と混んでいる印象でした。マイペースで見て回るのに差支えはないですが、どの作品も常に数人が取り巻いていたと思います。外国人旅行者らしき方も、ちらほら見かけました。ダ・ヴィンチもミケランジェロも、超有名人ですもんね。

グッズショップは、そもそも狭いこともあって混雑感が強く、ちょっと見て回るのが大変でした。

そんな感じです。
 

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