栃木に行ってきた話、その2です。
宇都宮市郊外で産出される石材「大谷石」
おおやいし、と読みます。今回初めて存在を知りました。
大谷石は、御影石や大理石なんかと比べて、やわらかくて加工がしやすいし、軽くて扱いやすいそうです。(軽いといっても石相応ではありますが)
また耐熱性が高いので、塀や防火壁によく使われ、熱を通しにくいことから建物の壁にも、古くから使われているそうです。東京や横浜にも、たくさん運んで使われているそうです。
近年では、おしゃれなエクステリアとしても需要があるのだとか。
という、素朴で便利でカッコイイ大谷石なんですが。
石もですけど、その採石場跡もすごいんです。
大谷資料館と採石場跡
レンタカーで大谷資料館へ。宇都宮駅西口からだと、車で30分くらいです。
駐車場の辺りがすでに壮観です。
もとは山だった場所が、石を切り出していった結果、こんな崖になったそうです。
入館料を払えば、ちんまりした資料館と、採石場だった巨大な地下空間を見学することができます。
この地下空間がすごいらしい! おまけに寒いらしい! と、主人とワクワクして降りていきました。
中は、スマホのカメラではなかなかうまく撮れませんでしたが・・・
広いんです。めっちゃくちゃ広いんです。
切った石が並べてあったりもします。
ていうか、公式HPの写真の方が、よほど雰囲気が分かります。是非みてください! 記事の最後にもう一度リンク置いとくので!
この大谷石の採石場は、春日部(埼玉県)にある首都圏外郭放水路みたいに、ここも地下神殿と呼ばれたりするそうです。ドラマや映画の撮影、様々なイベントも行われるそうです。
地上の資料館には、石を切り出す手順の説明もありました。それを読んでから地下へ入ると、掘り進んだ方向の見当が付いて想像が膨らみました。
また、手作業で切り出していた時代の切り跡と、電動カッターが導入されてからの鋭く深い切り跡も、説明されると一目瞭然で見分けられます。これまた時代の流れを感じることができました。
寒さについても感動もので、
この日は外気温が30℃をこえていたにもかかわらず、地下空間の温度は11℃。
長袖のウルトラライトダウン(ユニクロのやつ)を持って行ったら大正解で、
夏物カーディガンを羽織って、ダウンを重ねて、さらに夏物ストールを首に巻いて、ちょうどいい感じでした。
この寒さを買われて、政府の備蓄米を預かったり、ワインの貯蔵庫として使われたこともあるとか、説明されていました。
異世界を旅してきた気分になれて、楽しかったです。
おまけ:平和観音
帰り道、看板を見つけてふらりと寄り道。大谷資料館のすぐ近くです。(車で5分くらい)
大谷石でできた、大きな観音様がいらっしゃいました。こんな使い方もされてるんですね、大谷石。
地図・情報
■大谷資料館
公式サイト:大谷資料館 – 大谷石の歴史と巨大地下空間
開館時間
4月~11月 9:00〜17:00 (最終入館16:30まで)
12月~3月 9:30〜16:30 (最終入館16:00まで)休館日
4月~11月 無休
12月~3月 毎週火曜日休館(火曜日が祭日の場合翌日休館)
年末・年始 12月26日~1月1日休館
臨時休館の場合もありますので電話でご確認ください。料金
大人:800円
子供:400円(小・中学生)
未就学のお子様は無料です。
身障者手帳をお持ちの方は、ご提示で団体料金と同額になります。
■平和観音
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