会期終了しました。以下は紹介記事の名残です。(11/24追記)
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アルチンボルド展と相互割引、と案内が出ていたので、HPを見に行ったら面白そうでした。(9/26追記:アルチンボルド展は終了しました。相互割引は東京会場のみです。)
というわけで紹介です。
公式 レオナルド×ミケランジェロ展閉鎖されました
※こっちの記事↓で有名人として引き合いに出した二人が、まさかの相互割引になって、私はびっくらこいています
展覧会と画家について
本展で取り上げられる2人にラファエロを加えて、「ルネサンス三大巨匠」というそうです。美術の教科書に載ってたり、しばしばテレビに出てたりするので、知っている方は多いんじゃないでしょうか。
- 「モナ・リザ」や「最後の晩餐」、「ウィトルウィウス的人体図」などなどのレオナルド・ダ・ヴィンチ。
- 彫刻「ピエタ」「ダヴィデ像」や、祭壇壁画「最後の審判」のミケランジェロ・ブオナローティ。
- 「アテネの学堂」や「小椅子の聖母」のラファエロ・サンツィオ。
この三大巨匠のうち2人(しかもあんまり仲良くなかったらしい)が比較展示される!
ひとまず公式HPより、みどころです。
15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、科学、解剖学の分野にまで関心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。
本展は、芸術家の力量を示す上で最も重要とされ、全ての創造の源である素描(ディゼーニョ)に秀でた2人を対比する日本初の展覧会です。
素描のほかに油彩画、手稿、書簡など、トリノ王立図書館やカーサ・ブオナローティ所蔵品を中心におよそ65点が一堂に会します。
「最も美しい」素描とされる、レオナルド作《少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》と、ミケランジェロ作《〈レダと白鳥〉の頭部のための習作》を間近で見比べる貴重な機会となります。
目玉となっている「素描」は、いわゆるデッサンのこと。一般的に「デッサン」とは、ペン、鉛筆、木炭、パステル、コンテなどを用いて、「単色」の「線画」で絵を描くこと、です。
物の形を正確にとらえる力が問われます。絵画や彫刻の上達手段として、素描は基礎の基礎、筋トレのようなものなんでしょう。
しかも、試作や下絵、練習といった、裏方的な役割だけではありません。芸術家が考えている事柄を表現する手段、「精神の具現」として、素描は非常に重要な役割を持っているのです。というか、ルネサンス期の巨匠たちの芸術活動を通して、素描の芸術的価値が高まっていったといいます。
何だか、意外なほど奥深いです。
レオナルド・ダ・ヴィンチには、アルチンボルドも影響を受けたといいます。あんなキテレツな絵を描く方ですが(褒め言葉)、それは基礎がものすごくシッカリしてこそなので、素描も徹底的にやっていたことでしょう。
なんぞと想像しながら鑑賞すると、アルチンボルド展の方も、もっと面白いかもしれません。
ダ・ヴィンチ 1452-1519
ミケランジェロ 1475-1564
アルチンボルド 1527-1593
(ラファエロ) 1483-1520
参考
ブルーガイド海外版編集部『わがまま歩き29 ローマ ミラノ フィレンツェ ヴェネツィア』第5版(実業之日本社、2009年)P189
そびょう【素描】 – 武蔵野美術大学造形学部通信教育課程:造形ファイル
素描とは – 日本近代美術史サイト
デッサンとは何か – 日本美術会附属研究所
ジュゼッペ・アルチンボルド – Wikipedia
★7/7追記:行ってきました!
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展覧会情報
それぞれ、公式サイトから引用・編集させていただきます。
【終了】東京会場
レオナルド×ミケランジェロ展
会期:2017年6月17日(土)~9月24日(日)
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜休館(但し、祝日は開館)
会場:三菱一号館美術館
岐阜会場(2017/7/7追記)
レオナルド×ミケランジェロ展
会期:平成29年10月5日(木)~11月23日(木・祝)
開館時間:10月5、6日 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
10月7日(土)以降 午前9時~午後7時(入館は午後6時30分まで)
休館日:会期中無休
会場:岐阜市歴史博物館 1階特別展示室
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