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北海道東部の秘境の湖~オンネトーの絶景と、源流・錦沼

道東の湖といえば、霧の摩周湖や、マリモのいる阿寒湖が有名かと思います。
私たちも、最初はこれらの湖を観光しました。

でも、決してこれだけで終わりではなく、他にも見どころがあります!
というわけで、今回はオンネトーと、その源流である錦沼に行ってきた報告です。

【オンネトーとは】

雌阿寒岳(めあかんだけ)の西山麓にある周囲2.5キロの湖です。季節や天候、見る角度によって、澄んだ青、エメラルドグリーン、ダークブルーに色が 変わることから、別名<五色沼>と呼ばれています。
オンネトー|足寄町より

名前はアイヌ語で「年老いた沼」あるいは「大きな沼」の意味
オンネトー – Wikipediaより

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まずは源流・錦沼

国道241号線から、道道664号線(オンネトー線)へ折れ、オンネトーに向かって走っていくと、まず雌阿寒温泉が見つかります。
さらに行くと、左手に小さな看板が立っています。
錦沼看板

グーグルマップではここ。あとで見やすい地図も貼りますね。

アカエゾマツなど木々の間から錦沼が見えました。めっちゃ赤茶色です。
錦沼1

この世の池とは思えない色合いです。酸化した鉄の色だそうです。
錦沼2

この鉄酸化物が、オンネトーに流れ込んで、湖底に溜まります。
すると、湖に入った光のうち、赤や黄色の光は散乱されて、青い光だけが、まっすぐ跳ね返ってきます。それで湖が青く見えるんだそうです。
と、阿寒湖畔エコミュージアムセンターの方が説明してくれたと思うんですが、解釈あってるかな。

オンネトーに到着

錦沼からさらに奥へ進み、展望デッキそばの駐車場に車を止めました。グーグルマップでは、湖畔の「オンネトー湖」と書いてある場所です。

周辺図と計画です

オンネトーのビューポイントに立ってた看板が、分かりやすかったので貼ります。東が上、北は左←です。
オンネトー地図
地図の「現在地」マークよりも右、展望台ルートへの入り口そばが、展望デッキです。
下(西)の展望台へ行ったあと、湖の上側(東)をぐるりと歩き、反時計回りに湖を一周する予定です。

展望台コース(2.2km)

展望デッキは最後のお楽しみにして、まずは車道の反対側から、展望台へ上ります。車道を歩いても、湖を半周までは出来ますが、山道優先ルートにしました。

展望台入り口から駐車場を振り返る。
オンネトーの展望台入り口

台風の影響か、展望台への道は倒木だらけでした。道を開けるために切ったあとの、真新しい木くずも落ちていて、まさに整備したばかりの様子。
オンネトー展望台倒木1

ロープを張って、迂回路が指定してある場所もあります。「どうやって通るねん!」って場所はひとつもなく、上手に誘導してくれます。
オンネトー展望台倒木2

普段のハイキングでは黙々と歩くことが多い私たち夫婦ですが、これは断面が新しい、あっちはキノコ生えてて古いね、根こそぎ倒れてるすげえ、中の人ご苦労様です、と話題に事欠きませんでした。クマ除けには良いことです。
 

けっこう上り続ける感じです。途中には階段もあります。
見下ろしたところ↓
オンネトー展望台階段

頂上には、休憩所と観測小屋があります。火山の観測をしているそうです。

草がわさわさ生えているせいもあってか、湖は期待ほど良く見えませんでした。むしろ秘境っぽさが増す?
雌阿寒岳と阿寒富士は良く見えました。
オンネトー展望台頂上

その後、反対側へ降りていくと、どこかで道を間違ったのか、終点まで行く前に車道へ降りてしまいました。あれ?
オンネトー展望台脇道

オンネトー展望台脇道看板

展望台入り口からここまで、休憩をはさんで50分ほどです。
倒木は多かったものの、「昨日確実に整備の方々が通っている」と思うと、むしろ安心して歩けました。

オンネトー茶屋で腹ごしらえ

車道を歩いていくと、本来降りてくるつもりだった登り口がありました。
オンネトー展望台南口

そのすぐ近くに、オンネトー茶屋があります。看板とお店。
オンネトー茶屋看板

オンネトー茶屋

ご夫婦でやっておられる店です。
昼食に山菜うどんをいただきました。足寄(あしょろ)特産のラワン蕗も出てきました。美味しかったですよー。

気さくに観光案内をしてくださいました。
展望台のルートは、オンネトー茶屋の側は通行止めになっているそうです。それで脇道に誘導するような整備がされていたのかも。

店には旅人ノートがあって、私たちも一言書かせていただきました。

余談:湯の滝

今回は行きませんでしたが、オンネトー茶屋の200m先にある駐車場から、「湯の滝」に繋がる遊歩道が伸びています。
名前のとおり、温泉が流れ落ちている滝です。

ここでは温泉に含まれるマンガンを、崖の微生物が酸化して、黒色のマンガン鉱床を作っているそう。
要するに岩が「黒い」と。
地表にマンガンが出ているのは世界的にも珍しいため、天然記念物になっているそうです。

温泉が滝になってるとか、岩が黒いとか、色々と個性的なスポットです。時間と体力あったら見たかった。
湯の滝への遊歩道は1.4kmで、山道や湖岸よりも道幅が広く、ファミリー向けだそうです。

オンネトー東岸コース(1.9km)

ではでは、オンネトー茶屋の裏から、湖の東側の散策路に入っていきます。

さっそく湖が近い! 気持ち良いです。
オンネトー東岸散策路1

木々の隙間から、ほとんど常時、湖が見えています。
オンネトー東岸散策路2

で、ときどき特に見晴らしの良いスポットがあります。
オンネトー東岸散策路3

錦沼からの流れ込み口らしき、赤茶の泥がびっしり堆積した箇所もありました。本当に不思議。
オンネトー東岸散策路4
 

この散策路も、倒木がところどころにあって、ある意味飽きない道のりでした。最後の辺り(展望デッキに近い側)は、倒木をくぐったり乗り越えたりと、特にアクロバティックでした。
オンネトー東岸散策路5

あと、湿地の部分などにウッドデッキが作ってあるんですが、その木が一部腐っていて、「迂回してください」とロープ張ってあったりします。迂回先は湿地です。
オンネトー東岸散策路6

草の根っこや、倒れている木の幹を踏んで通って、なんとか靴がドロドロにならずに通れましたが、間一髪という感じでした。水や泥に強い、山歩き用の靴が良さそうです。
 

東岸コースは、倒木云々を除けば、起伏が少なくて歩きやすかったです。自然の気持ちよさと、驚異・脅威も感じながら、生き返る思いで歩くことができました。

ちなみに、写真を撮るのに立ち止まる程度で、ほとんど休憩なしでザクザク歩いて、45分ほどかかりました。

展望スポット

散策路が終わって車道に出ると、展望デッキとは別の、小さい駐車スペースがあります。
オンネトー展望スポット1

この駐車スペースの脇から、湖岸へ向かって少し降りると、湖を間近に見られる場所がありました。

さかさ雌阿寒岳と、阿寒富士! 今回のオンネトーのベストショットです。
オンネトー展望スポット2

ちらっと紅葉。
オンネトー展望スポット3

美しい写真を狙うなら、展望デッキよりも、湖面が近いこちらの方が良いかもしれません。

ちなみに、記事冒頭の地図看板は、ここに立ってました。

展望デッキ

車道をてくてく歩き、戻ってきました、展望デッキ。最後のお楽しみ。
しかしさっきの展望スポットで、だいぶ満足してしまった(汗)

広いウッドデッキ(柵あり)に、「阿寒国立公園 オンネトー」と書かれた看板もあります。記念撮影にもちょうど良い、メインスポットです。
オンネトー展望デッキ

けっこう入れ代わり立ち代わり、人が来ていたようでした。
デッキの端っこで絵を描いている人もいました。これは描きたくなるよなー。
 

最初に車を止めてから、湖を一周しつつ途中でご飯も食べて戻ってくるまで、2時間半ほどの道のりでした。
 

あとがき

湖や川の水面て、けっこう周りの木々が映り込んで緑っぽく見えることが多いと思うんですが、オンネトーは縁まで真っ青でした。
赤茶に比べたら違和感のない色ではあるんで、一見「綺麗だなー」で終わりかけるんですが、じわじわと不思議さが感じられました。

というかもう、空気がきれい! 緑が近い! 気持ちいい!

終わります。
 

本文参考 阿寒国立公園トレッキングガイド オンネトー(阿寒湖畔エコミュージアムセンター運営推進協議会 発行)
 

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