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有珠山と昭和新山を間近で見てきた。地面は生きている&噴火被害の凄まじさ【北海道洞爺湖】

支笏洞爺国立公園編、その2。
今度は洞爺湖周辺です。

(参考資料:有珠山ロープウェイのパンフレット、および文中のリンク先サイト)

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昭和新山

天然記念物、昭和新山! 今回初めて間近に見ました。
昭和新山

山にはところどころ草らしきのが生えていますが、ほぼ裸山です。
赤茶色の山体の一部から、煙だか湯気だかが上がってました。まだ熱いから植物が生えない、のかな?

1943年~45年の有珠山噴火の際、もともと麦畑だったところ(もちろん平地)が盛り上がって、2年余りでどんどん隆起して、この山が生まれたそうです。
驚き以外の何物でもありません。
大地って面白い。

三松正夫記念館

昭和新山のふもとには、土産物やレストランだけでなく、こんな資料館もあります。入館料300円です。
今回は、ロープウェイ+散策を優先したら時間が足りませんでしたが・・・

この三松正夫氏は、昭和新山のできる様子を、つぶさに観察して記録した人です。(駐車場脇にある、三松氏の銅像↓)
昭和新山ふもとの三松氏の銅像

本業は郵便局の職員さんですが、個人的に火山観測のスキルもあって、目の前で起き始めた山体変化を記録したそうです。
戦時中のことで、スパイ疑惑を掛けられる恐れもあるような危険な行為でしたが、戦後にはその観測の価値が認められ、世界的にも高く評価されたそうです。

詳しくは下記の記事に、豊富な写真とともにまとめられています。(外部サイトです)
昭和新山誕生を見続けた男。「三松正夫記念館」|北海道Likers

この記事によると、昭和新山の観測資料は、壮瞥町の道の駅にも展示されているそうです。

三松が観測した場所は、当時の壮瞥郵便局舎裏。実は、壮瞥町の道の駅「そうべつ情報館i」の2階にある「火山防災学び館」に行くと、三松が観測したのとほぼ同じ場所から昭和新山を見ることができます。

昭和新山の地図・駐車料金

駐車場は500円でした。

有珠山ロープウェイ

今回、初めてロープウェイに乗りました。
乗り場は昭和新山の足元です。

ロープウェイの所要時間は片道6分、運行間隔は15分。(繁忙期は7分半おき)
有珠山の中腹へ直行できます。
 

というわけで、上っていきます。
ロープウェイから、乗り場・駐車場の方を見下ろしたところ。
昭和新山が、小さいけど大きくて、やっぱり良く目立ちます。
有珠山ロープウェイから昭和新山

ロープウェイの降り場すぐには、洞爺湖展望台があります。
うん、天気がイマイチ。
有珠山の洞爺湖展望台から眺望

ここから、火口を覗ける火口原展望台までは、気軽に行ける遊歩道になっています。片道7分ほどです。

けっこう階段が長くて、振り返るとこんなです。
有珠山火口原展望台へ向かうルート

火口原展望台。左側に火口が見えます。振り返ると、噴火湾も見渡せます。
有珠山火口原展望台
ここまで行ってくるなら、ふもとから40分ほどみればOKです。

ちなみに遊歩道の随所に、山体の変化ビフォーアフターを説明する看板があって、目の前の山と見比べると驚くばかりです。
確かに膨らんでいる・・・ こっちはへっこんでる・・・ みたいな。
 

火口原展望台の先は、有珠山外輪遊歩道。外輪山展望台まで、片道60分くらいだそうです。天気が良ければ(悪くても?)羊蹄山も見えるって・・・!
有珠山火口原展望台の先
この先では、登山道ともつながっており、急な階段もあるそうです。装備のない人おことわり、と書いてありました。
あと、杖にできる木の棒が、貸し出し用に置いてありました。

今回は、今にも雨が降りそうなので行きませんでしたが、チャンスがあったら歩いてみたいです。
 

公式サイト 有珠山ロープウェイ
※2018年9月6日の地震による運休は、既に復旧しているそうです。(9/12時点)

料金(割引運賃は公式サイトで確認ください)

普通運賃往復片道
大人(中学生以上)1,600円890円
小学生800円450円

有珠山のふもとで噴火を追体験

以下は数年前に行った場所ですが、とても印象深かったので紹介します。(写真が見つかりません・・・そんなに前だっけ?)

西山山麓コース(散策路)

2000年の噴火の際、地面が隆起したために、アスファルトが割れて階段状になってしまった道路を、そのまま残してある場所です。
もともと下っていたという立派な幹線道路が、いまは上り勾配になって、先は小高い丘になっています。

この道路の脇には木製の歩道が整備されて、丘の上まで歩くことができます。
歩道の先っちょあたりまで行くと、遠くに取り残された重機を見つけることができました。
 

舗装道路がなければ、地面はとっくに植物に埋もれて、激しい変化があったことなど想像できないかもしれません。
舗装されている部分は草が生えるのが遅いため、今でも地形の変化が分かりやすいのです。(ってブラタモリで言ってた。なるほどと思った)

それでも年月とともに分かりにくくなっていきますし、いつかは草に飲み込まれてしまうのでしょう。それも自然の摂理です。
気になったら、早めに行ってみると良いですよ!

地図:

火山科学館

上記の西山山麓から、車ですぐの場所に火山科学館があります。(入館料:大人600円、小人300円)
洞爺湖ビジターセンターと同じ場所です。(こちらは入館無料)
 

この火山科学館では、1977年の噴火と、2000年の噴火について展示されています。被害にあった車などの物品も展示されていたり、マルチスクリーンのシアターがあったりと、真に迫った追体験ができたと覚えています。

火山の噴火予測は、非常に難しくて、まだまだほとんどできないそうです。
が、有珠山の場合は、20~30年くらいの間隔で定期的に噴火していて、予兆現象もけっこう分かりやすく(地面の膨張など)、データが蓄積されていたそうです。
それを元に、事前に住民全員避難して、死者を出さずに済んだのが、2000年(平成12年)の噴火です。

最終的には自然にはかなわないけれど、人間も相当すごい、と実感します。

地図:

金比羅火口災害遺構

火山科学館および洞爺湖ビジターセンターの、すぐそばにある災害遺構です。駐車場に車を置いたまま、歩いて行けました。
(ここを歩くルートは「金比羅山(こんぴらやま)コース」とも紹介されています)

こんな場所です↓

2000年噴火による泥流によっておし流された木の実橋や被害を受けた町営温泉浴場「やすらぎの家」が、当時のすがたのまま保存されています。(冬期間立ち入り禁止)

ここも、迫力ありました。
これだけ激しいことが起きたのに、死者ゼロって本当に奇跡的だ、と溜息が出ました。

 

以上のように、私たちはあちこちつまみ食いしている状態です。
それでも火山の息吹・迫力は、かなり感じることができました。

この記事にある場所以外にも、有珠山周辺には、火口や景色だったり、噴火の被害を伝える場所がたくさんあります。
記事中に紹介した各公式サイトから、関連スポットを調べることができます。

 
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