富山県西部のローカル路線・JR城端線と氷見線を、曜日限定で観光列車が走っています。
名前はベル・モンターニュ・エ・メール。愛称、べるもんた。
2015年(平成27年)10月に運行開始しました。
ちなみに命名の由来は「美しい山と海」のフランス語。(Belles montagnes et mer)沿線の自然を表現しています。
現在、城端線は土曜日、氷見線は日曜日に、高岡から2往復ずつ運行中です。
この列車はずっと気になってたのですが、今回ようやくタイミングが合って、旦那と乗れました。
楽しかった!
写真満載で、様子を書いていきます。
駅の様子・車両の外観
今回は、始発の城端(じょうはな)駅から乗ります。
駅舎内にはお土産コーナーができてました。
(この5月から、新しいバスロータリーが稼働し始めたそうで、ちょっと様変わりしてます)
駅舎へ入り、改札を出ると、ホームにはこんなものが。顔出しパネルとか、記念撮影パネルとか。
向かい側のホームには、少し前に到着したらしい普通列車が停まっています。
私が高校通学に使っていた当時は、向かいのホームから出るのは始発くらいで、あとは到着しては折り返す運行だったので、不思議な眺めです。
車体じたいは、作られてから50年ほど経つそうです。雪に強い車種とのこと。
もともとは三重県で走っていた車両を、4000万円ほどかけて改装したのだそうです。
どうもご苦労様です、初めまして。と思いながら反対側からも撮る。
うん、かっこいい。
車内の様子
木の色と深緑が基調の、落ち着いた車内です。
向こう側が、売店と厨房ですね。手前左側がボックス席、右側がカウンター席です。
振り返ったところ。カウンター側の窓が、意図的に広く取ってあり、景色がよく見えます。(今は隣の電車が見えてます)
車内で目を引くのが、井波彫刻!
五箇山の合掌造りやこきりこ踊りが、大きく彫られていて嬉しいです。
大きい彫刻は2か所、小さいのが2か所に飾られていました。ぜひ反対側も覗いてみましょう。
氷見・南砺。
このイラスト部分は、高岡銅器をイメージした銅箔を貼っているそうで、雰囲気出てます。
カウンター席の中間あたりには、スタンプコーナー。
ガラスの中には、沿線地域の工芸品が並んでいますが、ちょっと埋もれ気味ですね。
車内で食事ができるだけあって、ちゃんと手洗い場もあります。手洗い場の裏には、トイレもあります。
記念写真用の、日付の入ったパネルもあります。これは降りる前に使わせていただきました。
走行中の様子
城端駅を出発しました。
停車駅は、福光・福野・砺波・新高岡・高岡。
私たちは終点の高岡まで行きます。
散居村や立山が良く見える!
窓の外は、田んぼがたくさん広がっているのが印象に残ります。そして、平野の向こうに山。確かボックス席の窓から撮ったので、立山連峰とは反対側です。
田んぼの合間に民家。砺波平野の散居村の風景です。ちょっと分かりにくい写真になっちゃいましたが・・・
この散居村は、社会の教科書にも写真が載ってて、嬉しかった記憶があります。
ガイドさん曰く、加賀藩の百万石の半分は、この南砺・砺波地域でとれていたとか。(※加賀藩=隣の石川県金沢市の、かつての姿)
砺波平野は、水が豊富で、米が良く育つのだそうです。
立派な屋敷林(民家を囲むように植わってる木々)を持てるのも、水が引きやすいから、だそうで。
知らない歴史がいっぱいです。
それにしても、パノラマになってる側の窓から立山連峰が見えるようにと、ちゃんと進行方向が考えられています。雪をかぶった立山は美しい。
氷見線を走る日なら、こちら側は海ですね。富山湾。
氷見線では、景色のいい場所で一時停車があるそうです。
地元の方々が待ち構えてた
駅到着時や、通り過ぎる田んぼの脇など、待ち構えて手を振ってくれる方々がいました。
駅員さんは仕事も兼ねてかもしれませんが、地元の人が横断幕まで張ってるのはすごいことです。
写真には、おばあちゃん1人しか写し止められませんでしたが、実際は4~5人並んで手を振ってくれてました。
この場所以外でも、手を振ってくれる人はいらっしゃいました。
あとは、カメラを構えてこちらを狙ってる方も見かけました。いい天気でしたから、きれいな写真が撮れたんじゃないかと。
地酒3種飲み比べセット
主人が飲んでみたいといって頼んでました。
甘口セット/辛口セットが選べて、銘柄の組み合わせはおまかせ、だそうです。1,500円(税込)です。
ちなみにメニューはこんなの。プチ富山湾鮨のセットは、予約しておいた方が確実です。(予約サイトは記事末尾にリンクあり)
お酒の器とプレートは、高岡銅器だと思いますが、とってもしゃれてます。
器はおしりが丸いです。
冷酒の熱をよく伝えるのか、器のフチまでひんやりしていました。(ちょっと飲ませてもらった)
ちなみにどうしても揺れるので、若干こぼれます。ディーゼル車だし、新幹線みたいには行かないのです。
この素敵な器のメーカーはどこだ!?
乗り換え待ちの富山駅、とやマルシェ内の地元もの取扱店で、それらしいメーカーを見かけました。ので、リンク置いときます。
どちらも高岡のメーカーです。
ぐい呑みのメーカーはきっとここ。
株式会社 能作|NOUSAKU CORPORATION
プレートはきっとここ。
momentum factory Orii :折井着色所:富山県高岡市の銅器着色・ブロンズ像の修繕・クラフト作品の着色
商品(というより作品)が芸術的で、写真を見てるだけでも満たされます。
記念乗車証
中面には、スタンプを押せる欄と、切符を挟む欄があります。
切符には、車掌さんがべるもんたのスタンプを押してくれます。どこまでも手が込んでいます。
ちなみにこの日は、砺波から乗ってくるお客さんが多かったです。
皆様チューリップフェアに行ってたのですね、きっと。
なので、砺波発車後にまた配ってました。
高岡到着
車体そのもので、まずテンションが上がり。
通学に使ってた、パワフルだけど地味な路線が、こんなしゃれた電車を走らせている! という喜びがあり。
手を振ってくれたりカメラを構えてる方を見て、地元の人たちも楽しんでいるらしい、というある種の安心感。
ガイドさんの解説で、地元再発見的な興奮。
色々と感じながら、とても楽しく乗れました。
地元で生まれ育ったというガイドさんの話は、なかなかにディープでした。
ガイドさんは何人かいらっしゃるそうで、人によって得意な話が違うだろうなと想像します。
二度目・三度目を乗っても発見がありそうだと思いました。
次は二度目か、それとも氷見線か!?
以下は情報です
混み具合について
5/5の電車を、発売日翌日の4/6に予約しようとしたら、既にカウンター席は一杯・ボックス席も相席でないと取れない、という状況でした。
GWだからって事もあるでしょうけど、かなり早いと思いました。
乗ろうとするなら、予約はお早めに!
座席について
べるもんたは、定員39名です。席の内訳は次の通り。
カウンター:5名並び+8名並び=13席(7~13番、それぞれA・B。9番だけAのみ)
4人ボックス席:6つ(1~6番、それぞれA~D)
2人並び席:1つ(14番A・B)
指定の座席の他に、自由に座れるベンチ席もあります。(吊革の下らへん)
相席しか取れなかったけど落ち着かないって時は、ベンチにいるのも手かもしれないです。
車内図は公式サイトの真ん中あたりにあります。
予約について
べるもんたの指定席券の予約は、乗車日の1カ月前からです。
予約サイト(JR西日本 e5489(イーご予約))もありますが、席番号の指定ができない、受け取れる駅が限られる(高岡や城端は不可、新高岡はOK)、と制約が多いです。
面倒でもみどりの窓口で発券してもらうのが良いです。
また、車内販売のプチ富山湾鮨は、当日だと数に限りがあるそうです。食べるなら予約しておくと良いです。
関連リンク
★公式サイト
城端線・氷見線観光列車 ベル・モンターニュ・エ・メール~べるもんた~:JRおでかけネット
車内図、運転区間図、時刻表、運転日カレンダーなど。最新情報はこちらをご覧ください。
★寿司とか食べたい時はここから予約
富山旅行での観光や体験の予約なら観光・旅行予約サイト|VISIT富山県
べるもんた車内販売以外にも、富山の観光が色々予約できます。
観光タクシーツアーや、世界遺産バスのフリー切符、黒部峡谷のツアー、ますのすし作り体験、などなど。楽しそう・・・
★JR西日本の予約サイト(一応)
e5489ご利用ガイド:JRおでかけネット
普段からこのサービスを使ってるのでなければ、べるもんたの指定席は、みどりの窓口で買った方がいいです。
このサービスでクレジット予約した切符を受け取れるのは、富山県内では以下の駅のみです。
・富山、新高岡、氷見、砺波、越中八尾、黒部宇奈月温泉、速星(城端や高岡は対象外!!)
JR東日本エリアでは、北陸新幹線の各駅、東京都区内の各駅で受け取れるそうです。横浜市内はペケです。
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