平田郷陽(ごうよう)は、昭和に活躍した人形作家です。
昭和30年には人間国宝に選ばれています。
父親も人形師(初代郷陽)で、彼は2代目。
父を継いで、「生き人形」と呼ばれる、リアルな表現の創作人形を作りました。
木彫りで作った本体に、衣装を着せる、という作り方です。
この方の人形、何年か前に企画展で見て、すごく感動したんですが。
今回横浜人形の家に行ったら、3階の常設展にたくさん並んでいるではないですか。
撮りましたよもう。
(フラッシュなしなら撮影OK・個人ブログへのアップOKと確認済です)
2018年の、横浜人形の家コレクション展 『人間国宝 平田郷陽』は、7/22をもって終了しました。
平田郷陽の作品(一部)
文章ばかり書いても仕方ないので写真貼ります。
有名な作品。赤ん坊ですね。
「泣く児」(なくこ) 1936年(昭和11年)
小さい作品ながら、今にも泣き声が聞こえそうで、生命力を感じます。
眉間のシワが愛おしすぎる。
私が特に好きなのは、小雀と会話してるようなこの子です。
幼い手で一生懸命持って、何か話しかけている様子なのが、すごいかわいいです。
女の子もいます。
こちらもかわいい。(瞳の色が剥げちゃってる? のは、脳内で補いましょう)
「陽射」(ひざし) 1965~1974年(昭和40年代)
あと、これも好きです。
なんてやんちゃ坊主。
「児戯興趣」 1939年(昭和14年)
この二人、木の枠には乗せてあるだけです。くっつけてないんですって。
絶妙なバランスと、いたずらっ子なこの表情。
どこから見ても見飽きません。
有名なおねえさんも飾られてます。
代表作「粧ひ」(よそおい) 1931年(昭和6年)
でも、子供たちの方が、動きも表情も豊かで、私は好きです。
展示替えもあるようです
以前(たぶん昨年の今頃)は、常設展には上記のお姉さんと、もう一体くらいしか出ていませんでした。
定期的に展示替えをしているようです。
平田郷陽の人形は、どれを見ても、木彫りとは信じられないほど柔らかで、表情豊かで、存在感のある人形たちです。
ぜひ近くでじっくり眺めて欲しいです。
参考
常設展展示パネル
平田郷陽 – Wikipedia
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