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【菅沼編】世界遺産・五箇山を散歩してきた その3~菅沼合掌造り集落

合掌集落お散歩日記・菅沼編、その3です。ようやくご本尊の菅沼集落です。

その2はこちら↓

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合掌集落お散歩日記・菅沼編、その2です。 その1はこちら↓ 昼食を食べたささら館から、徒歩3~4分で岩瀬家に着きました。 国道沿いに行くだけ・・・
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14:20菅沼バス停着

集落への降り口がある側(城端・高岡方面)に、コインロッカーがありました。小サイズ6個、中サイズ4個、どちらも100円ぽっきり。
菅沼バス停のコインロッカー

相倉と同じような、合掌造りなバス停です。(屋根はセメントぽいですが)
信号があるのは、目の前の道路が工事中の関係です。
菅沼バス停
 

さて、バス停から集落へ向かう下り坂。いきなり紅葉がきれいです! ちょうど日が差してきました。
菅沼集落の紅葉
背後の山には雪。今しか見れない感じになっています。バスから降りた人たちみんな、足を止めて写真撮ってました。

昨年と違い、今年の紅葉はきれいだそうです。
集落内にも黄色とか赤とか、はっとするほど鮮やかな木がありました。

合掌屋根の切り口のところ(どう言うんだ??)に水滴がキラキラして、ものすごく風情が出てるんですが、テキトーなデジカメなので全く写し取れません。心の目でご覧ください。(無茶振り)
菅沼集落の紅葉2

雪囲いも必要なところは終わっているようで、あとは冬を迎えるばかり、といった様子です。

お土産屋さん。眺めるだけで楽しい。(←どうせなら買いなよ)
菅沼集落の土産物屋さん

菅沼集落は、合掌造り9軒の、小さな集落です。
雰囲気を眺めるだけなら10分でいけるかも。
建物や資料館をしげしげ見るなら、一時間ほど欲しい感じです。

資料館は暗くなってきても見れるので、先に展望広場と合掌の里へ向かいます。

展望広場

集落内を通り抜けて、展望広場へ向かいました。
案内表示に沿って、歩行者用のトンネルから、エレベーターに乗って上ります。
トンネル入り口に、地域全体の案内図もありました。
菅沼集落地図

展望広場は駐車場が併設で、マイカーの場合はここに停めるようです。
観光バスも数台いました。

高い所から見ると、菅沼集落が川沿いにある事がよく分かります。
写真では、山裾の左の方、手前の刈り終わった畑との境に、緑がかった庄川の水面が細く見えています。
展望広場から菅沼集落
相倉は山あい、菅沼は川のふち。五箇山地域どこであっても合掌造りなんだなあ、と、この地域が立体的に見えてきます。

合掌屋根のてっぺんがどうやって押さえてあるのかもよく分かりますね。木の棒みたいのが渡してある。
合掌屋根の頭

一番見晴らしの良い辺りから、トンネルを通らず集落へ降りれるらしき道もありました。
この日は雨で滑りそうだったので、眺めるだけ。
展望広場から降りる道

合掌の里

エレベーターからトンネル内へ戻り、集落と反対側へ行くと、「合掌の里」があります。
ちょっと歩きたかったのもあり、散歩してきました。

この合掌の里は、合掌コテージやバーベキュー場など、宿泊・遊びの施設があるそうです。
あと、五箇山生活館という展示施設も。
 

まず、トンネルの脇に、籠の渡しが見えました。
籠の渡し

昔の五箇山は、幕府だか加賀藩だかの命令で、川に橋をかけてはいけなかったそうです。罪人の流刑地としても使われていたので、簡単に行き来できないように、とのこと。
で、川を渡る手段として、籠の渡しを使っていたそうです。これだと、誰かに綱を引いてもらわないと渡れません。

当時の籠の渡しは交通手段であり、危険も伴ったそうですが、今は安全に体験できるのでしょう。よく作ったなあ。
 

あとはバーベキュー場とか。完全にオフシーズンでした。
合掌の里

五箇山生活館も、人はいるようでしたが、中は薄暗かったです。合掌造りの模型が見れました。大きかった。
(後でホームページ見たら、冬季は休館だそうです。失礼しました)
(でも玄関開いてたし、休館との札も何も出てなかったの。なんかすいません)
 

帰りのトンネル入り口。オフシーズンならではの、掃除されず紅葉まみれになった道が、すごくきれいでした。穴場かもしれません。
合掌の里側のトンネル入り口

菅沼集落の資料館

外がだんだん薄暗くなってきました。ちょっと駆け足で、資料館ふたつにお邪魔します。
料金は、2館で300円。

五箇山民俗館

五箇山民俗館

こちらは、昔の生活や仕事の道具が展示されています。着物や、報恩講の赤い御膳、蚕の道具、紙すきの道具。石器みたいのもありました。昔すぎる。

二階の展示は、梯子で上がります。スリッパ履いてると怖いので、脱いで行きました。

実際に使われていた籠の渡しが、二階にあります! (←興奮ポイント)
パッと見は、さきほどのアクティビティのやつと同じですが、支えている縄(というか蔓)が。
丈夫そうではあるんですが、非常に滑りが悪そうす。
こんなので苦労して渡っていたんだなあ、それが当たり前だったんだなあ、と思いが膨らみました。

塩硝の館

塩硝の館

岩瀬家で話の出た、塩硝(えんしょう)についての展示があります。塩硝とは、硝酸カリウムのこと。火薬の材料ですね。

五箇山で作られていた塩硝は、相当上質だったそうです。なんと、当時の日本一。
歴史に関する説明もありますが(火縄銃の普及との関連とか)、私は化学反応的な話が興味津々です。

菅沼の辺りでは、塩硝の原料に蚕の糞を使っていたそうです。
相倉や、道の駅たいらがある東中江の方では、し尿を使っていたとの展示を見るので、五箇山の中でも地域によって違うんだなあと。

塩硝を作る場所は、家の床下の土の中。
蚕の糞を、乾燥した土や植物と混ぜて、4メートルだか掘った穴に詰めます。年3回ほど、床板を外して切り返しをします。
丸4年熟成したら、掘り出して水を加えて塩硝を抽出するそうです。数回にわたって精製を繰り返し、質の良い結晶を得るとのこと。
だんだん合掌造りが工場に見えてきます。

帰りのバス:菅沼16:31発(最終便)

帰りの世界遺産バスを待つ間、菅沼バス停より。庄川の水面に映る、さかさ山。
菅沼バス停から山
雨予報ではありましたが、降りすぎず、晴れ間もあり、何より山の色が一番豊富な瞬間で、良い日に来れたなあと思いました。
寒さで冬気分も味わえたし!
 

ちなみに、最終便であるこのバスは、17:55新高岡着です。
で、18:23の新幹線に接続して、21:15に東京駅に帰ってこれます。(時刻は記事執筆時点)
特急と乗り継いでいた頃に比べて、本当に近くなりました。

以上で、五箇山お散歩日記・菅沼編を終わります。
 

地図:

シリーズ記事

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