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Facebookの、”『いいね!』設置サイトを見るだけで個人情報が送信される”に関して

先日、読売新聞に、こんな記事が出ていました。
「いいね!」ボタンなどのFacebookツールを設置しているWebサイトにアクセスすると、それだけで情報収集されてしまう。これが問題となっている、って話題です。

「いいね!」設置サイト 閲覧だけで「個人情報」送信 保護法抵触か
(読売新聞 2018年2月25日 朝刊 1面)

読売オンラインの同じ記事:いいね!設置サイト、閲覧だけで個人情報送信(リンク切れ)

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どこのサイトも似たようなことは行っている

上記の記事、タイトルだけ見るとギョッとしますよね。
 

しかし、個人を特定できない状態での情報収集であれば、記事中にある通り、インターネット上の様々なメディアが行っています。
なんなら当ブログも行っています。(googleのアクセス解析サービス経由で)
検索語句や、見ていただいたページ、ページの滞在時間、端末の情報(ブラウザの種類や画面解像度)、などをデータ取らせていただいています。
個人の特定はできないデータです。

そして、これらデータは、ページを開いただけで収集されます。
記事で取り上げられている「いいね」ボタンの挙動と同じです。

Facebook特有の問題点

だったらFacebookで何が問題かというと、収集した時点で個人を特定できなくても、Facebookが持つことで個人情報になってしまうのです。

Facebookは実名登録が原則です。
住所や電話番号、経歴や政治信条なんかを登録している人もいるでしょう。
こういうのは立派な個人情報です。

で、Webサイトを閲覧した時の情報が、これらの個人情報と関連づくと、ひっくるめて個人情報となります。

この、情報の個人情報化が、本人の気づかないところ・拒否できないタイミングで行われてしまう。
これが問題の根本だと理解しました。
 

Facebookのデータポリシー(全文はこちら)を読むと、確かに「なんでも収集してるよ!」って勢いで色々なことが書いてあります。収集した情報を、アカウント情報(Facebookにおいては個人情報)と、紐づけるらしきことも書いてあります。
ボタン設置サイトを閲覧しただけで情報収集するよ、とも明記されています。

ただ、ここまで読む人は、やっぱり少ないと思います。
 

ちなみに「どの情報を共有してよいか」という設定は、以下から行えるようです。
自衛は自分で行わないとダメ、ってことです。
アプリ設定 – Facebook

海外ではプライバシー侵害との判決も出ている

前出の読売新聞には、こうしたFacebookによる「個人情報」の収集が、ベルギーでプライバシー侵害として認められた、と書かれています。判決は今月(2018年2月)のことです。

2面の解説にはこうあります:

昨年12月にドイツのカルテル庁が問題点を指摘、今月はベルギーでプライバシー侵害を認める判決が出るなど、欧州では相次いで厳しい判断が示されている。端末識別情報を閲覧サイト以外の第三者に送信する場合に利用者の同意を必要とする法案も、昨年秋に欧州議会で可決された。GAFA(ガーファ)と呼ばれるグローバル企業のデータ独占に抵抗する欧州連合の姿勢が伺える。

日本での対応は遅れているようですが、果たしてこれからどうなっていくのか、いちサイト運営者としてアンテナ張ってないといけないな、と思いました。

当サイトはどうするか(現時点で)

今や、Web上のいろいろなサービスにおいて、情報の関連付けは行われています。
便利なWebサービスの対価として、ある程度情報を出さないといけないのは、当然な面もあります。
サービス自体の利便性だけでなく、サービス運営費として利益(広告料)を得る、って面も含めて。

でも、許可を出した覚えのない情報まで、しかも個人情報として関連付けられるのは、それを超えているとも思います。
(実際は規約に書いてあるんですが、なにしろ読みにくい。大手ほど膨大だし)
 

自分だったらどう思うか、と考えると、当ブログ内で気になるのは、不妊治療カテゴリーです。
できれば、こんな記事をウロウロしていたとは、あんまり知られたくない。って気持ちがわきます。

逆に、他の大半の記事は、関連付けられたからってそんなに気にならない、という気がしました。
美術展情報、地元の話題、料理の覚え書き・・・
勝手に関連付けられるのは、それは気持ち悪いですが、記事の内容としては、だから何、くらいのものです。
転職ネタでもないし、消費者金融やエロサイトでもないし。
 

しかしながら、私がなんとも思っていないうさぎの記事でも、年頃の男の子なら、見てたとバレれば恥ずかしいかもしれません。
あるいは、人畜無害なつもりの餅サイト(当ブログの姉妹サイトです)だって、婚家の共有タブレットでこっそり見たお嫁さんが、広告表示から勘付かれて、「わし(姑)に聞かずにそんなもの見て!」なんて喧嘩になったり・・・しないとは言い切れないです。(例えがイマイチですが)
 

と、色々考えてしまうと、何が良いのか分からなくなってくるわけです。
利便性も確かにあるのです。
実際に、シェアしていただいてる記事もありますし。不妊治療の記事も、悩める人たちの助けになるなら、シェア大歓迎です。

だから、ボタンを一切外してしまうのは大げさだと思いますし、かといってどこで線を引くかというと・・・?
不妊治療の記事にしても、転職サイトやエロサイトにしても、他のシェアボタン設置サイトを含めてウロウロしてたら同じ、という現状もあります。
 

というわけで、ぐるぐると何周かした結果、シェアボタンは現状通り設置したままにする、と決めました。

一応、ボタンを非表示にする方法は再確認しました。
特定のカテゴリーだけ非表示にすることも、ソースコードをいじればできそう、と目星は付けました。
なので、何か世間で動きがあれば、速やかに対応できる予定です。
 

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