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【富山駅近~岩瀬浜】富岩運河クルーズで、水上エレベーター(中島閘門)を体験してきた

先日チャンスがあって、富山市の富岩環水公園(ふがんかんすいこうえん)から岩瀬浜まで、富岩運河クルーズに行ってこれました。
乗り場は富山駅から徒歩圏内、帰りにライトレール(路面電車)にも乗れるというおまけつき。

景色は気持ちいいし、観光ガイドのお父ちゃんの喋りは楽しいし、水上エレベーター面白いし、とても良かったです!

パンフレットと公式サイトも見ながら、写真大量でレポートします。
 

クルーズ公式サイト:富岩水上ライン|運河クルーズ(環水公園~中島閘門~岩瀬)
公園公式サイト:自然と人が調和する富山県の新しいオアシス | 富山県富岩運河環水公園

富岩運河(ふがんうんが)は、神通川の支流(もと本流)から、東岩瀬港にかけて開削された運河です。

昭和5年に着工・昭和10年に完成し、かつては資材運搬用として活用されていました。
中島閘門(なかじまこうもん)も同じ頃に作られていますし(昭和9年に設置)、環水公園の場所も、船溜まりとして既に存在しました。

その後、高度経済成長とともに物流が変わり、富岩運河は使われなくなりましたが、
これをまちづくりに活用しようと、富岩運河環水公園を昭和63年に整備開始し、平成9年から運用を始め、現在に至っています。

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乗り場は富岩運河環水公園にあります

環水公園内の、富岩運河クルーズの乗り場まで、富山駅北口から徒歩13分です。
各電車の到着時刻からだと、もう少しかかるので、時間には余裕を持って行きましょう。
富岩環水公園入口

環水公園、広々して気持ち良いです!
今のところ良い天気です。左奥には雨が降りそうな雲も見えますが。
富岩環水公園の眺め

行く手の橋(天門橋)のたもとに船が見えています。あそこですね、きっと。
富岩運河クルーズの船が見えているところ
右側の水辺にはスタバがあります。
また、橋の向こう側の左手には、結婚式もできるフレンチレストラン「ラ・シャンス」があります。(有名らしい)

乗り場に来ました

切符売り場と乗船場の場所に来ました。

ちょうど、中島閘門までの往復便「もみじ」が先に出るところでした。(手前の船です)
ちなみにこの船、アメリカ製の電気ボートで、日本では富山と東京でしか運航していないとか。
富岩運河クルーズ「もみじ」

前に停泊中のこっちが、私たちの乗る「fugan」です。
曲線美が素敵な、とてもモダンな船です。
富岩運河クルーズ「fugan」

切符を買います

前日14時までは、公式サイトから予約ができますが、私たちは急に思い立ったので当日券。
当日先着順になってしまいますが、結果的には、無事買えました。

ちなみにJAF割引とかありました。(会員本人だけ)
 

切符には、ライトレール(路面電車)に乗れる青い半券が付いています。ライトレールに乗ったら、降りるときには、この半券を切り離して運賃箱に入れます。
富岩運河クルーズ乗船券
反対側には船に乗る半券が付いていましたが、私たちはもうすぐ乗る所なので、切った状態で渡されました。

あと、船にはトイレは無いので、用事は先に済ませておくようにと案内されます。
少し富山駅方向に戻ったところのトイレを利用します。
 

切符売り場の横には、乗客専用の待合室があります。
中はエアコンがついていて、自動販売機もあって、日差しの暑さを避けて快適に待てました。(ここにはトイレはないです)
富岩運河クルーズ待合室

fuganに乗船! ほぼ満席

出航の20分前くらいに、乗船案内が始まりました。

救命胴衣を渡されるので装着します。
乗って手前に机と椅子がある席、奥には椅子だけのオープンデッキ的な席がありました。
 

出発前に、雨が降りそうだからと、窓にプラスチックの板がはめ込まれました。(スタッフさんの手作業)
それも全部びっちりじゃなくて、一枚おきくらいに隙間をあけて。

板には結構傷などついていて、全部はめると眺めが犠牲になってしまいます。
半分程度だと、雨をある程度ガードしつつ、眺めも確保されます。
良い手加減です。
 

ちなみに、前夜に公式の予約状況を見た時は、ほぼスカスカだったのに、出航時には満席に近いくらい人が乗っていたと思います。
当日券を購入される方も多いようです。
(船内の様子↓)
fugan船内の様子

出発!

10:10、出航です!
全長約5.1kmの富岩運河を、約1時間で航行します。
 

陸地と島に挟まれた細い川を右手に見ながら、環水公園エリアを離れます。
出航
ていうか出航する頃に、さっそく雨が降ってきました。雨よけ窓、ナイス判断です。
 

運河では、橋をいくつもくぐり抜けます。
これ下新橋、だったかな。(うろ覚え)
橋をくぐる

右側には、しばらく遊歩道が続きます。
晴れた日に散歩やサイクリングをしたら、とても気持ちよさそうです。
富岩運河右手の遊歩道

裏見の滝なんてのもありました。作ったらしい。
裏見の滝

富岩運河クルーズの船は、「fugan」「もみじ」と平日便中心の「sora」、計3隻運行していますが、いずれも電気だけで駆動するモーターボートです。
乗ってみると、とても静かなことに驚きました。
電気自動車と一緒で、エンジンの音がしないのです。

揺れもほとんどなく(これは運河だからか)、かなりストレスフリーです。
なので、ガイドさんの話も聞きやすい! 聞きながらキョロキョロしているうちに、一番の見どころに到着します。

水上エレベーター!(中島閘門)

出航から20分ほどで、中島閘門(なかじまこうもん)に到着しました!
この設備は、昭和の土木建造物として、全国初の国の重要文化財に指定されたそうです。

門の内側に入っていきます。わくわく。
中島閘門に入る

すぐそばに操作室が見えます。
見学しているお客さんも見えました。(環水公園⇔中島閘門往復コースに参加の方々)
中島閘門の操作所

背後の門が閉まると、排水が始まります。
最大水位差は2.5m、小学校のプール4杯分もの水が排水されるそうですが、とても静かで、あっという間です。
中島閘門排水中1

中島閘門排水中2

5~6分で排水終了。
行く手のゲートが開いて、富山港側に出発です。
中島閘門を出たところ

ちなみに、真上から見るとこんな様子です。(カードもらいました)
中島閘門を上から見た様子

富山港を通り、終点・岩瀬カナル会館へ

中島閘門から先は、遊歩道が未整備だそうで、こんな様子です。もりもりと。
中島閘門から先の右側の様子

富山港へ近づくに従い、だんだん工場や倉庫が増えてきます。
運河沿いの倉庫
このへんも、「どこそこの会社の倉庫ですよ!」などと、ガイドのお父ちゃんがたくさん紹介してくれました。
住友の社屋とか、製薬会社とか、日通の倉庫とかあったはず。佐川かな。なんだっけ。(←記憶がひどい)
 

中島閘門からしばらく行くと、「ここから先は国際貿易港の富山港です」と看板がありました。富山港がカッコ良く感じます。

富山港に貿易に来る船は、主にロシア、中国、韓国。
輸出は中古自動車と金属、輸入は原油と原木、が主だそうです。
 

というわけで、富岩運河を出て、富山港に入りました。
特徴的な姿の展望台が見えます。
富山港の展望台

灯台の向こうは富山湾です。潮の匂いがします。
富山港の灯台
 

船は、灯台を左に見ながら右方向へ曲がって、岩瀬運河に入ります。

入口辺りの左手に、人魚が座っています。窓が小傷だらけで、写真的にはツライ・・・
岩瀬運河入口の人魚

終点の岩瀬カナル会館が見えました。
岩瀬カナル会館

ぴったり1時間で到着しました。
お疲れさまでした!

ライトレールに乗り継ぎ(ぎりちょん)

さて。

私たちは、新幹線の時間までに富山駅へ戻らないといけないので、速やかにライトレールに乗り継ぎます。
岩瀬カナル会館11:10着→岩瀬浜11:16発です。

カナル会館からライトレール乗り場まで、徒歩1分とか書いてあるので、まあ平気かと思っていたんですが。
下船場所からは、もう少し距離がありました。
下船場所から岩瀬カナル会館を見たところ

船を降りたらスタスタ歩いて、カナル会館の入口にいた方にちろっと聞いて、小走りでライトレールの駅に直行して、ぎりぎり滑り込みました。
岩瀬浜のライトレール乗り場
これだけ厳しいと、乗り遅れは完全に自己責任です。
カナル会館で土産物でも見て、なんなら岩瀬浜の観光もして、ゆっくり帰るほうが賢いです。
カナル会館ではレンタサイクルもやってるそうですよ。(宣伝)
 

ともあれ、ライトレール乗車25分ほどで、富山駅北口に戻ってきました。
ちゃんと新幹線に間に合いました、良かった良かった。

※富山駅北口から新幹線に乗ろうとする場合、あいの風とやま鉄道の構内は通り抜けできません。
地下道へ回ってくださいと書いてあります。気をつけましょう。

あとがき

富岩運河クルーズ、気持ち良かったし、楽しかった!
大満足の60分でした。
 

今回は、時間的にクルーズだけで一杯でしたが、環水公園には、他にも色々なスポット・設備があります。
天門橋には赤い糸電話があったり、20分毎に作動する滝の広場、野鳥が来るというあいの島、スタバにラ・シャンス、ホテル「とやま自遊館」、文化施設「サンフォルテ」・・・
また、桜の時期はとてもきれいみたいです。お花見クルーズも運行するとか。

個人的には、富山県美術館が気になります。屋上も楽しそう。
今度は散歩+美術館+カフェ、などとゆっくり過ごしてみたいものです。

富岩運河クルーズの情報

公式サイトの情報を抜き出して編集します。
最新の情報は公式サイトをご確認ください。

運航コース・料金

中学生以上の料金

Aコース環水公園→岩瀬片道60分1,500円(ライトレール片道乗車券付)
Bコース岩瀬→環水公園片道70分1,500円(ライトレール片道乗車券付)
Cコース環水公園⇔中島閘門往復70分1,200円
Dコース環水公園→中島閘門片道700円
Eコース中島閘門→環水公園片道500円(乗船のみのコース)

※DとEは、Cコースの片道だけ乗船する形です。
※Eコース以外すべて、水上エレベーターが体験できます。

・小学生:半額
・小学生未満:無料
・障害者手帳の本人+介護者1名:5割引(割引使用の場合、ライトレール片道乗車券は付かない)
・団体料金(15名以上):1割引
・学生団体料金(15名以上の中・高・大学生):3割引

運航スケジュール

運航期間・運休日(平成30年)

◆運航期間:3月24日 (土) ~ 11月25日 (日)
(冬期休業)

◆運休日
 4月 :17日(火)
 5月 :15日(火)
 6月 :18日(月)~20日(水)
 7月 :10日(火)
 8月 :7日(火)
 9月 :11日(火)
 10月:16日(火)
 11月:13日(火)

Aコース(環水公園→岩瀬)

平日・土日祝共通(使う船だけ違います)

環水公園発岩瀬カナル会館着
10:1011:10
13:2014:20

Bコース(岩瀬→環水公園)

平日・土日祝共通(使う船だけ違います)

岩瀬カナル会館発環水公園着
11:2512:35
14:3515:45

この便のチケット(当日分)は、「ポートラムショップ富山駅北」でも買うことができます。
ライトレールで岩瀬浜へ行き、クルーズで帰ってくるコースです。

Cコース(中島閘門操作室の見学あり)

※太字は土日祝と大型連休・お盆のみです。
船は通常小さい方、混雑時期と15:55便は大きい方です。

環水公園発環水公園着
9:4510:55
11:0012:10
12:5514:05
14:1515:25
15:3016:40
15:5517:05

特別便

平成30年には、以下のようなイベント運航が行われました。
水上エレベーターなしの周遊便が割安で乗れたり、食事付きのクルーズだったり色々です。

 ・お花見運航:4月上旬、昼便およびナイトクルーズ
 ・休日ナイトクルーズ:GWと前後の時期
 ・夕涼み運航:お盆の時期(8月中旬)
 ・おわら運航(おわらの上演がある):8月末~9月初め
 ・イベント特別運航:5/5、7/21、8/15、8/25-26

予約のしかた

個人(14名まで):乗船前日14時までに、公式サイトからインターネット予約(当日キャンセルの場合、予約料金の30%がかかります)

団体(15名以上)・貸切:乗船7日前までに、電話で予約(詳しくは公式サイトへ)

乗降場所

富岩環水公園の乗降場・チケット販売所

中島閘門の乗降場

岩瀬カナル会館の乗降場

クルーズ公式サイト:富岩水上ライン|運河クルーズ(環水公園~中島閘門~岩瀬)

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