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古民家を持ち上げて行う免震工事がど迫力!~川崎市立日本民家園を歩いてきた

あと、屋根に草はえてるwwと思ったら仕様だった、という話もあります。

まあともかく、川崎市立日本民家園です。今年50周年!

良い天気にゆっくり見て回れたので、印象強かった民家を並べていきます。
※数字は、民家園が各民家に付けている通し番号です。(ホームページやパンフレットにも同じ数字が出てます)

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免震工事中の民家

4 三澤家

しょっぱなから民家の歴史とズレたような話題で恐縮ですが。
園内へ入って、さっそく工事中の仮囲いが続いていて、何してるのかと思ったらこれですよ。
免震工事1

ちょうど、家を持ち上げて基礎工事をやっているところ、とのことでした。

基礎工事の内容(現地の説明版より)
・家の下を掘り、基礎をやり直す。
・耐圧版というコンクリートの厚い板を敷き、免震装置土台を設ける。
・免震装置を取り付ける。
・傷んでいる柱を修理(根継ぎなど)。

基礎工事が終われば家を下ろし、上屋の補強や補修、外周工事、床板や民具を戻す作業と続き、今年(平成29年)の秋ごろ完成予定と書いてありました。

既に免震装置は運び込まれているように見えました。
免震工事2

なるべく民家を傷つけず、外観を損なわず、末永く保存するために、裏でこんなにも努力されている・・・!  というのがよく見えて興奮しました。

余談ですが、持ち上げた家を支えるために、電車のレールが使われているようです。太くて丈夫だからかな。
免震工事3
鉄道ファンの方も興奮できるかも。

合掌造りの家

五箇山が来る! のイベントをやっていて人が多かったので、しげしげと撮ることはできませんでしたが。

9 野原家

富山県・五箇山の利賀集落から来た民家。
合掌造り1
屋根の勾配が急なのは、雪を滑らせて落とすため。床が高いのは、床下で塩硝(えんしょう:火薬の原料)を作っていたためです。

角度を変えると、屋根の土台が、木と縄でがっちり組まれているのが良く分かります。
合掌造り2
綺麗だなあ。(身びいき)

8 山田家(の便所)

山田家も、富山県の五箇山から来た家です。(桂集落)

その山田家と、先ほどの野原家の間にある、小さい建物。山田家の外便所を再現したそうです。
合掌造り3
こんな小さな小屋でも、気合入れて合掌屋根にしておかないと、一冬で雪に潰れてしまうわけです。そういう厳しい自然環境が、身に迫ってきます。

軒の低い家

13 広瀬家

山梨県甲州市の民家。現地では、「芝まくり」と呼ばれる強風が吹くため、それをよけるために軒が低くなっているそうです。
広瀬家1
合掌造りは雪と闘う造りの民家ですが、こちらは風と闘っているんだな、と仲間意識みたいなのを感じました。

中は板が張っていない「土座(どざ)」になっています。むしろの下には茅などを敷いていたそうですが、これ寒そう・・・!
広瀬家2

頭に花の咲いた家

16 清宮家

神奈川県川崎市多摩区登戸、農家の家。

土の重さで屋根の頂上を押さえ、その土が落ちないよう草花が植えてあります。このような作りを「芝棟(しばむね)」というそうです。
清宮家の屋根
土手に桜の木を植えて丈夫にするのと同じ考えなんですね。笑ってすみません。

古い様式の建物だそうで、民家園の中では一番古いと考えられてるとのこと。

他には蚕影山祠堂(こかげさんしどう)という、養蚕の神様をまつったお堂も、頭に花が咲いてるのが良く分かりました。

高窓が格好いい家

23 菅原家

山形県の出羽三山のふもとから来たという農家。見てください、この美しく整った茅屋根の角度。
菅原家

高窓のことをハッポウ、そんな窓がある建物の造りをハッポウ造と言うそうです。豪雪地帯での採光の工夫、とのこと。

その他

担いで運べる小屋:21 菅の船頭小屋

多摩川の渡し場で使われていたという、船頭の待機・休憩のための小屋。
金具が付けてあり、洪水などの時には丸太を通して、担いで移動できるそうです。プレハブ小屋の発想です。面白い・・・!
船頭小屋
自然との共存が、柔軟で上手だなあ、と思います。

掘っ立て小屋:棟持柱の木小屋

これは大した建物ではないですし、説明書きもあったかどうか忘れちゃいましたが。
木小屋

板を立てて屋根を乗せれば、とりあえず雨風をしのげる何物かができる、と。あれこれ考えるよりも、家の原型って簡単だな、と思えます。
民家園内の立派な家々も、私たちが住んでいるような現代的な家も、こんなような掘っ立て小屋から進化していったんだな、と。

囲炉裏焚きのこと

古民家には、囲炉裏があります。人が住んでいた当時は、日中は常に火が焚かれ、煮炊き場所、団らんの中心、暖房、濡れたものを乾かす場所、火種の置き場、などと暮らしに欠かせない場所だったことでしょう。

今では展示しているだけなので、囲炉裏を焚く必要はないかというと、そうもいかないようです。定期的に煙でいぶさないと、虫が付いたり雨が漏ったりして良くないとか。

そんなわけで、私たちが行った日も、何軒かの民家で囲炉裏を焚いていました。
囲炉裏焚き

前述の菅原家は、かなりモクモクしていて、ながしの格子戸から入る光がきれいでした。
囲炉裏焚き2
でも、さすがに目が痛くなりますね。

派手に焚きすぎると火災警報器が鳴るそうで、加減しながら行っているそうです。

あとがき

何だかすごく古民家を満喫できました。楽しかったです。

昭和時分の民家すら、どんどん減っているこの頃、こういう民家園の文化的価値は益々高まっていくのでしょう。応援したいものです!
と、知ったようなことを書いて終わりにします。

参考資料:川崎市立日本民家園パンフレット・ホームページ

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