日本の東の端は、北海道の納沙布岬(のさっぷみさき)です。
端っこって、それだけで行ってみたくなりませんか?
こんな所まで来た! という達成感もありますよね。
というわけで、納沙布岬にいってきた話です。
写真貼りすぎて長いですが、よろしくお付き合いください。
釧路駅から出発
前夜に丹頂釧路空港へ着き、釧路市内に泊まっていました。
釧路駅から徒歩10分程度のホテルです。→ 天然温泉ホテルパコ釧路
素泊まりだし安くていいよねって思ったらこの場所になっただけで、もっと駅チカなホテルもありますよ。
釧路→根室
今回は始発狙い!
↓
8:01根室着
というわけで、暗いうちから起きて身支度し、5:10頃にチェックアウト。駅に向かいます。
日の出前の釧路駅。(ほんとは4:50頃に日の出だけど、街の建物に遮られている)
この釧路駅から、JR根室本線(花咲線)に乗ります。2~3時間に1本、1日6本出ています。(参考:えきから時刻表)
快速はなさき、懐かしい感じの一両編成。
早朝発なのに、どの椅子にも一人は座ってるって程度には乗客がいました。
青春18きっぷでも乗れますが、JR北海道への応援を込めて通常の切符。
全区間で2時間半かかるので、相当遠いです。駅間も遠いと30分くらいかかってます。
北海道の広さを感じます。
(車窓から↓)
花咲線は、途中に鹿がよく出る区間があるそうです。
遭遇したら急ブレーキも有り得るので気をつけててね、と、事前にアナウンスがありました。
鹿は確かに時々出て、電車はそのたびに、警笛ならしたりブレーキ掛けたりしてました。
運転台の後ろに張り付いていると良く見えます。
鹿は群れで行動しているし、近寄って行った途端に飛び出してきたりします。
電車は危険なものだ、と理解いただけてない様子。
まともに衝突してしまうと、最悪電車が故障して、その場で運転取りやめって事態にもなり得るといいます。
大自然の中を走る苦労を感じます。
あと、時々ルパン三世のキャラクターが駅にいます。
ルパン三世の原作者モンキー・パンチ氏が、花咲線沿線の浜中町出身なんだそうです。
ラッピング電車も走っているそうです。
公式:ルパン三世ラッピングトレイン|道東方面の観光情報|駅・鉄道・旅行|JR北海道(ページ下部に時刻表が載っています)
根室→納沙布岬
根室駅に着きました。有人の駅としては、日本最東端。
駅舎を出て左に、バスターミナルと券売所・観光案内・土産物屋が一緒になった施設があります。
根室駅から納沙布岬まで、路線バスでは45分ほどです。1日7本です。
↓
9:04 納沙布岬
路線バスは、回数券とフリー乗車券があります。
他に夏季限定の遊覧バス「のさっぷ号」もあります。
途中下車もできます。(ただし本数が少ないので計画的に)
・観光バスだと、路線バスのルートから外れたみどころにも寄るようですし、何より効率的に回れます。
お値段が路線バスの正規運賃より安いのも魅力です。
私たちは路線バスのつもりで、券売所で4枚組の回数券を買いました。4枚で3,670円です。
(正規運賃は、大人片道で1,070円です)
バスは、根室の市街地を抜けてしまうと、基本は大自然です。
ところどころ、民家や診療所、風車なんかがあって、現地の方々の暮らしを感じます。
納沙布岬
着きました! 納沙布岬。台風接近中で風が強いです。
次のバスまで、滞在50分間です。
北方領土関係のモニュメントや石碑がたくさんあります。バス停からパッと目立つのはこれ。
右へ進むと石碑が色々。
一番人が集まっていた写真スポットは、石碑のさらに右です。
(手前の北方領土資料館から見下ろしたところ↓)
足元には地図が。
雲が垂れ込めていて見通しは悪いですが、遠くにうっすらと島影が見えました。
土産物屋などを過ぎてさらに進み、本当の岬先端へ向かいます。
途中、車道を左へ降りると、海に触れる場所があります。
コンクリート打ちなので風情は微妙ですが、かえって波をパシャパシャしやすいかも。
正面が納沙布岬の端っこ。灯台も見えます。
日本で一番東の、灯台と海!
しかし波は荒いし、雲は速いです。台風だから仕方ない。
納沙布岬灯台の裏には、野鳥観察小屋もありました。カモメが飛んでました。
あとは土産物屋を見たり、北方館(北方領土に関する資料館、無料で入れる)を見たりして過ごしました。
ちなみに、サンマ丼が有名な鈴木食堂も、ここ納沙布岬にあります。(寒くなければ狙ってた)
帰りのバス停近くに、気温表示が。
16℃。寒いわけです。
ウルトラライトダウンを着て、首にストール巻いて、厚地の秋冬物のズボンでちょうどでした。
納沙布岬→根室市街
ご飯を食べて帰るべく、路線バスを途中で降りました。
↓
10:35 弥栄町1丁目
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(10:39 駅前ターミナル)
あったかいごはん! (寒い日だったんで)
エスカロップって、平たくいうとカツ乗せご飯ですが、美味しかったです! 詳細はこちらへ。
食後に時間があるので、根室駅周辺をうろうろ。
ロシア語の看板が目に付いたり、カニを売る店があちこちにあるのが特徴的だと思いました。
あと、納沙布岬もそうでしたが、「島を返せ」等とあちこちに書かれていて、最前線なんだなあと実感しました。
歩道橋にも上ってみたり。こういう風景は、普通の日本の町ですね。
寒くなってきたので、おせんべいカフェに入ってみました。(上記写真の左下、窓に女の子キャラが描いてある店)
根室は「オランダせんべい」が名物なのだそう。
ローカルおやつというか、ソウルフードというか、そんなやつみたいです。
このカフェでは、温かいオランダせんべいに、クリームとアイスを添えていただきます。
生地が固めのワッフルというか、分厚いたまごせんべいというか・・・優しい甘みの、やわらかい洋風せんべいでした。美味しかったです。
根室→釧路
帰りは普通列車です。行きと同じく、一両編成です。
↓
15:51 釧路
この時間帯は混んでいて、座れない人が結構いました。
一席だけ空きを見つけて、旦那と交代で座ってました。
立ってる間は、どうせ立つなら、と運転台の後ろに行って、また鹿ウォッチしてました。
電車の脇に鹿が現れて、車内から歓声が上がる場面もありました。
終わりです。
以上のように、日本の東の端は、釧路駅から一日がかりでした。
それでも公共交通でつながってるのは、本当にありがたいと思いました。
今回は、釧路駅5:35発、15:51着。
昼食に時間を取ったので、それがなければもっと短い時間で行ってこれますが、それも少し味気ないので、こんな感じです。
根室名物、美味しかったし、良かった!
以上です。
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