合掌集落お散歩日記・菅沼編、その2です。
その1はこちら↓
昼食を食べたささら館から、徒歩3~4分で岩瀬家に着きました。
国道沿いに行くだけですし、看板もあるので、迷うことはないです。
車で来たなら、広い駐車場があります。公衆トイレも立派。
岩瀬家は5階建てで、五箇山で最大級の大きさを誇る合掌造り家屋です。
世界遺産登録こそされていないものの、国の重要文化財に指定され、合掌造りの歴史における立派な顔と言えます。
岩瀬家
とりあえず、でかい!
入館料は300円です。(小中学生は150円)
キャリーケースは玄関に置かせてもらえました。
最初に、当主のお爺様が説明をしてくださいます。
囲炉裏端に案内されて、釜から弘法茶を注いでくださったのをすすりつつ。6~7分くらいでしょうか。
ゆっくり語ってくださって聞きやすいです。
これを入門編にして五箇山観光をするのもありかも。
歴史・産業的な部分が印象深かったので、ちょっとまとめます。
そのひとつが塩硝(えんしょう)。火薬の材料です。
当時の五箇山には、塩硝を加賀藩の前田家へ納めるために取りまとめる、「上煮役」という役職がありました。
この上煮役の藤井という人が、8年がかりで、大きく立派な合掌造り家屋を作りました。今から300年ほど前の事です。
この家は、加賀百万石の威光を、天領飛騨白川郷へ示すために作った、とも言われているそうです。
そのため、身分の高い人しか使えなかったケヤキを使うことも許されたそうです。
また、前田家から役人が来るのを泊めるため、書院造りの部屋も作られました。
というのが、現在の岩瀬家です。
説明は公式サイトにも書いてありますが、現地で生で聞くと、納得の仕方が全然違います。
説明が終わってから、自由に見学。
書院造の間。立派です。
中二階を通って、上の階へもお邪魔します。昔ながらのはしごです。こういうのワクワクする。
3~5階はかいこの作業場だそうです。見学は4階までですが、4階の奥まで行くと、5階の様子も覗けました。
足元はむしろが敷いてあって、これを通路と思えば良い様子。
むしろ以外の部分は、床板の隙間から下が覗けて、なかなかスリリングです。
冬場、囲炉裏の暖気を上階まで行き渡らせるために、こうして隙間を作ってあるそうです。屋根の雪を緩めて落とすためにも、有効な作りだったのでしょう。
作業場の隅には、かんじきや草履、かいこの道具、生活の道具などが並んでいます。
道具には解説が付いてるわけではないですが(博物館じゃないしね)、一部は名前が貼ってあります。縄ない機って初めて見た。
いずれも、岩瀬家で昔使っていたものを、そのまま置いてあるようです。
実家の物置なんか想像して、頭の中で比べてしまいました。年季が違いすぎる・・・!
一階に戻ってから、土産物を眺めたり、受付のおかあさんと立ち話させていただきました。
けっこう話が尽きなくて、小一時間くらい滞在しても飽きない感じです。
囲炉裏の隣の部屋の隅には、こきりこの竹とささらがおいてあって、鳴らして遊ぶこともできます。
私はバスの時間もあったので、滞在40分ほどでお暇しました。
行徳寺
岩瀬家のついでに、外から眺めるだけ。こちらは南砺市の有形文化財に指定されてるそうです。
行徳寺は、浄土真宗のお寺で、蓮如上人の高弟、赤尾道宗(どうしゅう)が室町時代末期に開いたといわれています。
とやま観光ナビより隣接する道宗遺徳館では、道宗にまつわる宝物や、棟方志功作の道宗像などが納められています。
五箇山 ~小さな世界遺産の村~より
宝物の見学をする場合は、入館料200円だそうです。(小中学生は100円)
参道から、山門を含めて撮影。
山門と、右奥に見える庫裏が茅葺屋根です。
こちらも風情がありました。
14:15西赤尾発 世界遺産バス
岩瀬家と行徳寺の前、駐車場の隅に西赤尾バス停があります。ここから5分ほどの乗車で、次の目的地・菅沼集落へ向かいます。
参考 越中五箇山 岩瀬家(公式)
みどころ | 五箇山 ~小さな世界遺産の村~
行徳寺|観光スポット|とやま観光ナビ
地図:
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