とちの記録、続きです。(5日中2日目)
1日目はこちら
・うさぎが好きな方にとっては、かなりつらい内容だと思います。(私もしばらく読み返せない気がします)
・人間の医療を連想しながら書いているため、近しい人に何かあった方にも、つらい内容かもしれません。
以上ご了承の上、お読みください。
5/21(入院した日)
2時
夜中にいちど起きて、強制給餌をしました。
でも、2~3口程度しか食べません。0.3ml程度でしょうか。
6時
早めに起床して、まずは薬。
抗生剤(0.2ml)は二回に分けて、おなかの薬(0.8ml)は三回に分けて、やっと口に入れました。
なかなか舌を動かさないので口元に薬が垂れ、おなかの薬は半分強しか飲んでいないと思います。
旦那と相談し、旦那が仕事から帰ってきたら午後に病院かな・・・という話に、この時はなりました。
ただし、状況次第で早めに病院へ行くのも有り、と話をしました。
8時すぎ
旦那出勤後の時間帯です。
温かい水を与えたら、少し飲みました。(シリンジで)
しかし、目を離した間に、段ボールハウスに隠れています。
手を入れてなでようとすると嫌がります。
隠れ家に窓を作ろう~うさぎのDIY
8:30頃
保定して強制給餌を試みるも、保定失敗、ケージに駆け戻る。ごめんよ。
頭をなでながら、シリンジで口へ入れてみますが、ほとんど飲み込みません。
8:50頃
ケージ内で、トイレの上に座って歯ぎしりしています。(気持ち良いときのゴリゴリとは、明らかに音が違いました。明確には覚えていませんが、ガチガチって感じでしょうか)
水皿に寄って行き、口をつけようとするも飲めず、あごを濡らすばかり。
飲みたいんだね、と思ってシリンジで水を与えましたが、ほとんど飲み込めません。
この辺りで、もう待てない&今ならギリギリ体力・気力が残っていると思い、病院に連れていく決断をしました。
病院に連絡を入れ、旦那にも連絡し、タクシーで向かいました。
9時45分頃 病院着→入院
連絡していたので、すぐに診察へ。
お腹がかなり張っている。ということで、触診のみで、点滴が必要すなわち入院、と決定しました。
水分が飲めていないので、脱水状態になっているのは間違いありません。
点滴で水分を補給してやれば、それだけでも体は楽になるだろう、と私も思いました。
お腹の詰まってる物によっては手術適応だが、年齢的につらいと思われる、とも話がありました。
とちを獣医さんに預けると、待合室から垣間見える処置室で、点滴を入れる処置。(この時採血もしていたそう)
10分弱で処置は済んで、入院室へ連れていかれるのが見えました。
10時50分頃
血液検査の結果が出ました。
◆高血糖(基準上限214のところ、600オーバー)
昨日の注射でステロイドを打っていること、ストレスがかかっていること、による一過性と思いたい
尿が出れば検査して、尿糖で糖尿病か判定をする(判定しても確立した治療法はないが、予後を予測する手がかりにはなりそう。尿検査なら侵襲もないし)
◆腎機能も非常に悪化
飲めてない事による腎前性+年齢もあるか?(6歳0か月)
◆脂質、血球は、だいたい基準範囲
血球は若干高いが、脱水による物だろう。
◆機械の不調で、肝機能と電解質はマダ
機械をクールダウンして再検する(採った血液は残ってるので、再度の採血は不要)
~~~~~
これを踏まえ、ひとまず方針として、以下のように説明がありました。
◆尿が出始めれば、尿検査
◆血液の機械が復活したら、数値チェック
(肝機能も上がってれば、血糖の上昇はステロイドが原因かな、と見当が付くそう)
◆無理ない範囲で腹部エコーも見る
異論なし、です。エコーはかわいそうですが、元気になるためには必要、と思いました。
私にできることは、一旦なくなったので、一度家に帰りました。
15:15頃 見舞い
旦那が仕事を早く切り上げてきたので、一緒に見舞いに行きました。
差し入れとして、普段の餌皿と牧草、好きなオヤツである乾燥パパイヤを持っていき、スタッフさんに預けました。
とちは、左前脚に点滴が入っていました。保温のため、白熱電球みたいなので照らされています。
電球にお尻を向け、箱座りのまま動かず。なでて声を掛けます。
先生より
エコーでは、胃内に塊が見え、周囲に液体が溜まっていた。毛球症と考える。
胃内容物が多いとしんどいと思われるので、鼻から細いチューブを入れて胃内容物の吸引を試みたが、チューブの細さもあって引けなかった。ガスを消す薬を、管から投与することはできた。
静脈からリンゲル液点滴、おなかを動かす薬も併せて投与した。
(見舞い時8ml/h、16:30時点でカラになりかかっていた。パッケージは500mLだが、量を減らして投与している様子)
腹痛の症状がひどそうだったので痛み止めを投与したところ、「うさぎらしい座り方」になった。(さっきまで苦しそうに伸びていたとのこと)
14:30ころようやく排尿があったので、糖尿病を疑って尿検査したが、尿糖陰性であり、糖尿病ではないと思われる。
先ほど(15時ころか)自力で少し飲水した。(飲水できないと思っておなかを動かす薬は点滴から投与したが)
まだ排便はない。
体温が34.6℃と低下していたのでランプを当てて温めている(見舞客はやけど注意)。
一晩入院継続、点滴して様子を見ようと思う。もしもという可能性はある。万一の際外科処置に踏み切る可能性はあり。
治療方針として考えられるのは以下3点。
1、保存的に
2、麻酔かけて内視鏡で引っ張り出すか。ただ、引っ張り出せる確実性はないので、うまくいかなかったら開腹術を念頭にするほうがよい。
3、外科手術
外科手術について、どうしても希望されるなら院長と掛け合うところではあるが、ウサギは麻酔そのもののリスクがあり、とちの場合は高血糖、腎機能異常(脱水もあろうが)、肝機能異常(昨日のステロイド投与もあろうが)があり、年齢も併せて危険性が高い。
切るに切れない状態。
以上の説明があり、薬の投与で保存的に治療していくことで一致しました。
16:30頃
もう一度顔を見てから帰りたくて、そのへんで時間調整してから再訪しました。今度は見るだけ。
体温の表記は「36.0℃」に上昇。(ケージ前の記録板より)
私たちが近づくと、左向きから右向きに「スタン」と音を立てて方向転換し、座りなおしました。
目に力が戻ってきたようにも感じましたが、ほとんど動かないのは変わりなし、です。
翌日に続きます↓
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