『未来のミライ』、先日主人と観に行ってきました。
富山県出身のアニメ映画監督、細田守監督の新作です。(←富山人だって事を割り引いてもファン。とくに「サマーウォーズ」が大好き)
悪い人いないし、ちょこちょこ笑えて、私は楽しく観られました。単純に楽しいって言うと語弊がありますが。
「未来のミライ」は、現在第91回アカデミー賞 長編アニメーション部門 にノミネートされています!(嬉しくなって追記)
色々評価されているようです、
子供の心の動きとかは世界共通なので海外でもウケるのだ、とか、
(CGではない)手描きの背景が素晴らしいとか、
子供の動きって難しいのにリアルに表現されている、とか。
アカデミー賞受賞作品の発表は、現地時間(ハリウッド)の24日だそうです。(日本時間では25日)
理屈じゃない、感じた方がいい
一貫したストーリーが、あるような無いような感じで、最初の方は少し戸惑いました。
ショートストーリーを積み上げるように、映画は進みます。
主人公のくんちゃん(4歳男児)が、暮らしの中でモヤモヤ・むしゃくしゃすることがあるたびに、未来の姿の妹や子供時代のママ、若かりしひいじいちゃんなんかと出会って、遊んだり冒険したり。
その中で何かしらヒントを得て、ひとつ成長して・・・
で、一話終わったら仕切り直して次、みたいな。
これって4歳児の集中力・記憶力そのものなんでしょうか?
あんまり考えすぎない方がいい気がして、途中からは無心に見てた気がします。
なんかこちらも4歳児気分です。
そうやって、ひとつひとつの話は断片のようなんですが、気がつくと、全体が緩やかにつながっていく。
ちょっと不思議な感触の映画でした。
日常パートは結構生々しい
4歳児の癇癪や赤ちゃん返り、共働き夫婦の子育て分担・家事分担まわりの話し合いシーンなど、日常の描写はなかなか生々しかったです。
子育て真っ最中だったら刺さりすぎるかも。
このへんは親目線でも見てました。
くんちゃんが部屋の中を散らかして暴れまわる場面や、駄々をこねまくる場面は、子供がこの部分だけ覚えちゃったらちょっと大変、とも思いました。
ちゃんと叱られたり、あとから怖い夢を見たりして、釣り合いは取れてるんですけどね。
それから、妊娠出産の描写もガッツリあったので、旦那に「大丈夫だった?」とか心配されました。(流産確定の直後に行ったから)
が、これは意外なほど大丈夫でした。自分でも泣くかもしれんと思ってたのに。
自分の事よりは、ごく身近ないとこや甥っ子・姪っ子なんかの、生まれる前後と今までの事などを思い出しながら見てました。
家族はここから始まる。
でありながら、過去からずっとつながっている。
私はとても温かい気持ちで見れました。
個人的な身近ポイント
このへん、あんまり突っ込むと興がさめるんですが・・・(と言いながら書く)
・くんちゃんちは横浜市内
・くんちゃんは大の電車好き(だから横浜を走る電車が随所に出てくる)
・ママの実家は富山県くさい
と、個人的に「身近!!」と喜ぶポイント満載でした。
町を見下ろす風景も、まさに横浜。
んで、映画の冒頭で「片付けが間に合わない!」ってやってる時のばあばの台詞が、ぽろっと富山弁出てた気がするんですけど、言葉が思い出せません。。。
でもまあ、そこはポイントじゃないので、まあ良いです。
いい映画でした
やっぱり一言でいうとこれ!
怖い場面や、ムキー! と感じる場面もありますが、そういうのも全部全部ひっくるめてくんちゃんだし、「家族」だな、って気になりました。
観終わってからじわじわと、深く温かい気持ちになれる映画です。
コメント