紙は数千年でも残るけど、デジタルデータはせいぜい・・・(具体的な数字忘れちゃった、たしか数100年程度?)・・・って、わりと有名な言い方だと思ってるんですが、いかがでしょうか。
最近デジタルデータのもろさを思ったので、ちょっと書いてみます。考えが偏っている気もするのでご了承くださいませ。
なんでそんなこと考え始めたの
CD-Rを捨てた
最近、学生時代のCD-RやDVD-Rを整理して、不要な分をどうにか割って捨てました。全部で十数枚ありましたが、パソコンで中身の確認をする分には、どれも普通に読めました。
で、
CDはものによって、少し(15°くらいかな)曲げただけで、けっこう派手に粉々に割れます。これ、ちょっと高い所から落としちゃっただけでも、簡単に割れるんだろうなと思いました。
またDVDも、ある程度曲げて戻すと、パリパリッと割れたり剥がれたりします。
せいぜい10年少しの保管年数の物ですが、劣化してるなーって印象を持ちました。
実家の私物も整理した
一方で、私の30年近く前のアルバムや落書きノートなんかが、実家に平気で残っています。写真は曲げるのは怖いですが、落書きノートなら多少曲げてもびくともしません。
多少ちぎれてもくっつければ分かりますしね。
祖父母が若いころの写真なんかも平気で残っているので、紙って強いなあ、と思うのです。
デジタルデータの特徴と、面倒なところ
紙媒体と比べて、保管できるデータの量がけた違いに多いのが、デジタル最大の長所だと思います。
短所は、紙よりも不安定ではないか、という点です。そのへんを何となく考察します。
CD-Rは実際何年もつの?
主人からの受け売りで恐縮なんですが、保存状態がよければ100年もつと言われてるそうです。
個人レベルであれば意外と、CDは紙に匹敵するほど保管がきくのかもしれません。
そして余談になりますが、一回書ききりの「R」より、繰り返し書ける「RW」の方が、構造的に安定なんだそうです。
これ意外だったんですが、「R」は記録面に色素が付いていて、それを熱で変化させることで記録すると。
対して「RW」は、記録面に付いている金属の構造を、熱で変化させて記録するそうです。
色素より金属の方が、化学的に安定なので、「R」より「RW」の方が保管には適している、というわけ。
他の記録媒体の場合
現在、パソコンデータの保管として主流なのは、USB、ハードディスク、もしくはクラウドストレージ、かと思います。
ものによっては他の人と情報を共有できる仕組みも備わっていて、非常に便利です。
で、短所を上げますと、
- USB・・・静電気でクラッシュする可能性が、わずかばかりある。端子が壊れると読めなくなる
- ハードディスク・・・モーターなどの機械部品が数年(目安3~4年、使用頻度にもよる)でヘタレる。端子が壊れてもアウト
- クラウドストレージ・・・データ流出の危険性がある。運営会社の都合でサービス終了もありうる
また、いずれの方法も、ある程度お金がかかります。とくにハードディスクは、一定期間ごとに買い替えて、データの移動もしなくてはいけません。膨大なデータは、持っているだけで維持費や手間がかかる、というわけです。
(紙だって置き場所を食いますので、いい勝負かもしれませんが)
そして何より、最大のデメリットが、
- 再生できる機器と電源(とインターネット接続環境)がなければ見られない。
結局これかな、と思います。
20年ほど前あたりまえだったフロッピーディスクも、いまやすっかり見なくなりました。(Amazonで検索したら売ってたんで驚きましたが)
ビデオテープ、カセットテープ、MD、、、見かけなくなった記録媒体って多いですよね。CDやUSBも消えないといえるだろうか? って誰にもわかりません。
クラウドストレージにしても、ファイルの形式が変わっていって、過去の形式のものは読めなくなってしまう、なんて可能性はあります。
そんなわけで(まとめ)
紙とデジタルでは、保管しておけるデータ量に雲泥の差があるので、どちらも使いようだとは思います。ハードディスクなどは読めなくなる恐れがある、っていっても、意外と何年でも読み書きできたりしますし。
でも、20年30年と経った後に見返すことを考えると、紙の方が安定して保管しておける、と思うのです。大量に取っておいても全て見返すわけじゃない、って事もありますしね。
そんなわけで、自分のものはまだしも、子供のノート類や写真などは、適宜紙の状態で取っておく必要があるなと思うのでした。
(まだ芽生えた気配もないのに気が早いんですがね!)(←いちいち言わなくてよろしい)
以上です。
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